ここ数日、いろいろモヤモヤしているところに、昨日の外出の疲れがトドメとなったのか、気持ちがどーんと落ちてしまいました。
わたしの家族はちょっと変わっています。
ちょっとどころじゃないかも？
簡単に言うと、別の惑星に住む宇宙人です。
近所の友達に話したら「えー！怖いーー！！」とドン引きされたから、かなり変わってるかも。
でもわたしは宇宙人の両親に育てられたから、家族に心配してもらえなくても、看病してもえなくても、慣れてしまっていて。
本当は、ものすごく寂しい。悲しい。
そこに蓋をしないとやってられないから蓋をしてきました。
宇宙人たちと暮らすコツは、それしかない。蓋してしまえば、けっこう楽しかったりします。
カサンドラ症候群で入退院を繰り返すわたしに、主治医はずっと離婚を勧めてきたけど、子どもに「離婚しないで」と言われてしまったから、そうするしかなかった。
病気になったことで、実は子どもも宇宙人と分かり、いったい何のために魂削ってきたのか、これからどうなっちゃうのか…離婚を勧めてきた主治医もお手上げで、わたしをNCPC送りに。
前の主治医は宇宙人専門家だったのです。
もう誰にも話せないし、話したところで何の解決にもならないし。
昨年秋にパーキンソン宣告されたときは娘との関係が最悪になって修羅場でした。
酷い態度を取る娘に抗議しても、娘のほうが頭が良いので屁理屈で丸め込まれます。
おまけに私は言葉が出ないし、口が回らないから完全不利。
もうそれ以来、夫にも娘にも、何をどう言われようと黙って耐えるしかありません。
昨年夏の薬剤性PDのとき。
娘の目の前で転倒したとき、わたしを見下ろす娘の目に、何の感情もこもってなかったのに気が付いてしまった。
それが始まり。
起き上がろうとジタバタしてるのを、ただただ無言で無表情で見下ろす娘。
水を飲むたびにむせてゲロゲロやってるわたしの横で、自分も水を飲んで、すーっと去っていく娘。
挙げればキリがなく、そういえば、ママ大好き時期のときも、「大丈夫？」という言葉を聞いたことない…
そういえば乳癌の手術で入院したときも、何の病気で入院するのかさえ聞かれなかった。
仕方なくこちらから説明したら「勘弁してよ」と言われて。
退院して荷物を片付けているわたしの横を「おかえり」の一言もなく無言で通り過ぎていって。
じゃあ娘は何も気が付いてないのかといえばそうでもなく、とつぜん「良くむせてたね」とさらっと言う。
頭が良くて、良く観察してるから、知ってるのは知ってる。
何もしてくれないわけではなく、「お水もってきて」といえばもってきてくれるし、家事も手伝ってくれる。
無言、無表情で。
でも、言わなければ何もしてくれない。夫も同じ。
一回言うと、「こういうときは、こうする」と学んで、淡々とこなす。
助かるけど…助かるけど、虚しい。
父も母も同じだったから慣れていたつもりだったし、母に至っては母に従わないと暴力を振るわれたので、夫も娘もむしろすごく優しいほう。
強く生きてきた。
小学校から家事をこなし、受験勉強しながら家族の食事を作って、結婚してからも夫に頼らずできるだけ1人でやってきた。
インフルになったら防災用グッズで凌ぐとか、自室に缶詰のお粥は常備、サバイバル術は身につけてきた。
子どもの望むことは全て叶えてあげた。
いつもいつも「大丈夫？」が口癖で、「◯◯ちゃんのママは優しくて羨ましい」と娘の友達に良く言われた。
仕事がんばって、老人ホームに入るお金も貯めた。
ここまで一人でやれたからもう大丈夫、と思ってたけど、癌にパーキンソンに。
ダメだ、心に蓋できない。
特にパーキンソン、自分の意思とは関係なく、不安や落ち込みのお化けが襲ってくる。
物事は多数決で決まるから、わたしは両親と夫と娘から
「頭がおかしい」
「話が噛み合わない」
「カウンセリング受けたほうがいい」
「ふつうじゃない」
と、散々な言われよう。
みんな集まれば、いかにわたしが頭おかしいかで盛り上がるんだよと、娘が教えてくれた。
だからパーキンソンと分かったときの「やっぱりね」の反応に、何の反論もできなかった。
同じ話を繰り返したり、物忘れしたり、認識違いがあったり。
「ほら」
「ほら、また」
そうやって言われているうちに、本当に自分がおかしく思えてくる。
たまに友達と会って、みんな同じ、更年期だよねーと話すとホッとする。
話が逸れてしまった。
こういうところも「ほら、ママ、おかしいよ」と言われる。
おしゃべり好きなオバサンが集まれば話があっちこっち飛ぶなんて、それが面白いのにくらいに思ってたけど。
でもやっぱり何より
存在しないかのように扱われるのが辛い。
話しかけてもタイミング悪いと無視されるし、辛くて泣いていても気付いてもらえないし、
大丈夫？って言ってほしい。
ほんとは。
えーーーーーーん