アニメ「時をかける少女」 謎の絵は伏線ではない | 映画 ネタバレ・あらすじ・結末 最終回まで~ドラマもね

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アニメ「時をかける少女」 謎の絵は伏線ではない

タイムトラベルではなくタイムリープ。

ジャンルに分けるならSFと言うべきなんだろうけど…どうにもSFとは言いにくい。
なぜならば、
一般的なSF作品と比べると、作中の謎の部分は解き明かされずに、そのまま取り残されているので、
伏線は回収されるべきと考えがちなSF愛好家が未視聴であった場合に、
誤解を与えてしまいたくないからだ。

むしろ謎だらけのままで作品が終了してしまうパターンを好む村上春樹ファンなら、
この手の作品を「余韻を残した文学的クオリティの高い作品」と受け止めるんだろうから、
是非オススメしたい。
しかしSFファンやミステリーファンならば必ず消化不良になる類の作品である。


あの作者も描かれた時代もわからない謎の絵は、いったい、いつ、誰が、どういう顛末で描き、
そしてなぜ千昭がいた未来には消失してしまっていたのか?

SF愛好家やミステリーファンはついつい「これはタイムリープに何某かの関係のある絵では?!」
と考えてしまう。
なぜならば一般的なSFやミステリー作品ならば、ストーリー展開と関係のない、作中人物の心情的な部分を、
わざわざ具現化して印象的に話の中に挟み込んだりはしないから。
SF愛好家やミステリーファンは“こういうファンタジーで思わせぶりな作品の装飾”に意味があるとは考えないのだ。


尚、芳山和子(よしやま かずこ)という真琴の叔母が登場するが、
彼女は、原作である筒井康隆のSF小説『時をかける少女』での主人公である。
ゆえに、このアニメ「時をかける少女」は、
その姪の真琴の身の上に起こった物語であり、原作とは別物とも続編とも言う事が出来る。

【時をかける少女 作品 概要】
2006年7月15日公開。角川ヘラルド映画(現角川映画)のSFアニメ映画。
筒井康隆の同名の小説が原作と言いつつ原作の出来事から約20年後という設定での独自展開。
監督は細田守、アニメーション制作はマッドハウス。

主演の紺野真琴の声を女優の仲里依紗が演じている。

【時をかける少女 あらすじ】
東京のとある下町に住む女子高生の紺野真琴は自転車で坂道を下って学校へ通学していた。
学校にはいつもつるんでいた仲の良い2人の男友達がいた。
ある日、真琴は理科実践室で光るクルミ型カプセルを見つけ、その上に仰向けに転んでしまい、それを切欠にタイムリープ能力を身に付ける。
その後、
自転車で坂道を駆け下りている時、ブレーキが壊れていて、
踏切を飛び越えて、あわや列車事故で死ぬのかと思った瞬間、数分前の過去へとタイムリープした。
それからというもの、数日前の焼肉をまた食べたいとか、ささいな理由で何度も数日前や数時間前へタイムリープを繰り返す真琴だったが、
真琴は、男友達の方の片方千昭に告白された事も、なかった事にするために何度も何度もタイムリープを繰り返した。

その後もちょっとした嫉妬やお節介でタイムリープを繰り返す真琴。
そして真琴はタイムリープで、もう一人の男友達の功介と、彼に気のある果穂の仲を取り持つ事に成功する。
そうこうするうちに真琴は、腕にタイムリープの残り回数が表示されている事に気付く。

真琴の腕の数字がラストの1回になった日の放課後、功介が真琴の自転車を借りて、
果穂を後ろに乗せて病院へ向かおうとしている事を、功介からのメールを受け取り知る真琴。
ブレーキが壊れていた日であった事を思い出した真琴は蒼白になり、二人を追って学校を飛び出すが…。


 タイムスリップ・タイムトラベルの物語 ネタバレあらすじ他 まとめ 



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