思ってることが全然言えない。

何をつたえたいのかもよくわからない。

だいすきだけど、うらやましいし、わかってもらえないこともたくさんあるし、気楽さに腹がたつこともある。

彼はまだ自由だ。

わたしもそうだったようにまだ未来が決まってないし、何かにしばられる必要なんてない。

わかってるけど、求めてしまう。

会いたい、寂しいって言ってるけど、じぶんから会いにきてくれるわけじゃないし、いつもわたしばっかり働きかける。

じぶんがそうしたいからしてるし、それでいいと思ってるはずなのに、やっぱりたまには相手から気にかけてほしいし、会いに来てほしい。

彼がわたしのことわかってくれてることも知ってるけど、態度に出してほしい。

このままどんどん離れて、さよならしちゃうのかな。

さよならしてしまった方が、お互いのためなのかな。

でも他にわたしをわかってくれるひとなんて、いるのかな。

帰っちゃうのかよ。


せっかくたのしみにしてたのに、きみと初詣行くの。


何だ。なんだ。


とてもきもちがしゅんとする。


あたりまえだけど、きみにとってぼくはまだまだちいさな存在。


もどかしい。くるしい。くやしい。


ぼくもきみを夢中にさせたい。


でも、もう何だかどうでもいい気もしてくる。


めんどくさくって、こわくって、なげだしたくなって。


そうやってまた逃げだそうとするんだ。


逃げてもいいよ。


でも、逃げても結局くるしいんだ、絶対に。


ひとりのじぶんがかなしくなるし、がんばらなかったじぶんに失望する。


ぼくは忘れる力を持ってるし、前を向く強さも持ってるし。


大丈夫、こわくない。


思い切りぶつかってしまえばいいのに。


あー、こわいこわいこわいこわい。


なあ、こっち向いてよ。


こっち向いてわらってくれないか。


ぼくの明日は…。

最近ちょっとずつ仲良くなれてると思うんだ、きみと。


きみも少しはぼくになれてきてると思うんだ。


はなしたり、わらったり、だいぶ自然にできるようになってきたと思うんだ。


少しはきみのこころに入っていけてる気がするんだ、きみの。


だからぼくはわらう。


うれしくて、少しわらう。


少しだけ調子にのったりする。


だけどね、やっぱりちょっとのひとことがうまく言えなくて、ぼくはしゅんとする。


「一緒に帰ろう」


素直に言えればいいのにね。


「家近いし後ろに乗ってきなよ」


たったひとことなのに。


ともだちには何の躊躇いもなく言える、普通のことなのに。


でもきみはぼくの特別だから、こわくなってぼくは言えないんだ。


ずっと言うタイミングを図って、でも結局言えなくて、別の誰かが言うんだ。


ああ、ひとりずもう。


結局一緒にてくてくとみんなで帰るのだけど、きみとも二人で話せるのだけど、


いくじなしのじぶんにがっかりする。


きみの特別になりたくて、でもふんぎりがつかなくて、黙る。


冬休みになったら毎日会えなくなる。


とりあえず大晦日の日を待つ。


一緒に年を越すんだ。


そのとき絶対きみと話すんだ。


決めた。


せっかく特別な日を、ゆっくりきみと過ごすんだから、ちゃんとつかまえておかなくちゃ。


はぐれないように、きみのコートをひくよ。


そしてお願いするよ。


きみと一緒にわらってられますように。


付き合うとかよくわかんない。


でも、きみのこと好きって決めたから、ぼくは走るよきみのとこまで。


こけてもいいから、時間はないんだ。


待ってて。