プロジェクトは、大切に進めていても何らかの事情でうまく先に進まなくなる時があります。
アーティストの育成はとても難しく、大切に関わっていても思わぬ事に遭遇する事もあります。これは、私のように、第三者的に育成に関わるスタッフよりも、マネージャー、プロデューサーという立場の方々は、時々、心が折れてしまうような事に遭遇する事があるように思います。
家族よりも長く行動し、そのアーティストの成長を期待しあらゆる努力、もちろん金銭面でもそうですが、時間も労力も使います。
それは、担当したアーティストに人生かけて関わる、といっても過言ではないでしょう。
思いがけないトラブルがあり、プロジェクトが先行かなくなった、となった時、アーティストはどうすべきか。
いろんなバランスもあるでしょうし、みな同じではありませんが、一緒にやってきたスタッフとこの先一緒に行けなくなっても、お世話になった事に背くような行いは絶対しない事です。
報告をして、と言われている事にはきちんと報告をすべきですし、事後報告ですみません、では済まない事もあるのです。
プロジェクトが立ち行かなくなった時、様々な理由がありますが、真摯に協力してくれていた人達は、プロジェクトを解散した後も様々な処理をしていますし、また、信用を失っている場合もありますから、方々に頭を下げているのです。それは契約がある、ないに関わらず、です。
プロジェクト解散後、平気で違う番組に出演し、何食わぬ顔で笑顔でいられる、そんな事があると私はとても悲しくなりましたし、みんながどんな気持ちでそれを見たか、わからないその心を気の毒に思います。
わからなければわからないなりの学びがこれからちゃんと待っていますから、私が人を裁く事は出来ませんし、裁くつもりもありません。
ただ、心に、本当にそれでいいのか、勝手な言い訳をつけてお世話になった方々を更に裏切っていないか、よく考えて下さい。
blogに個人的なメッセージを上げる事は本位ではありませんが、スタッフの心を、知って欲しいと時々思うのです。
もちろん、業界人を語る怪しい人には騙されないで欲しいと願いますが。
歌を歌う心。
それは決して美しいばかりが真実ではないし、時には痛い思いもするけれど、間違いだと気付いたらごめんなさいと言える、素直な心でありますように。