目の前に
広がりゆく

とある湖の景色


そのヴィジョンを見つめながら

ふたりはひとつに
なってゆく


ひとつになったふたりは

時に虹色の光を放つ
白龍の姿になっていた


白龍は
探していた

忘れられてしまった…

書き換えられてしまった…

鳳凰の姿を


湖の上空を舞いながら

あまりに深い悲しみから
今にも暴れ出してしまいそうな

心淋しき鳳凰を探す


次の瞬間!

目と目が合った!!


鳳凰は

たしかに
そこに居た!!!


ひとつになったふたりの

虹色の光を放つ
白龍の姿を見つけた途端

鳳凰の瞳からぽろぽろと

歓喜の涙が
溢れ出した


その姿を見た白龍もまた

おなじ心を感じていた


鳳凰は

白い孔雀の姿をしていた

に映る姿は
白い孔雀の姿だったが

その波動は
“鶴”だった


「 鶴と亀 」

魂に刻まれる
統べる時”


この湖にて
みなに忘れられていた鳳凰は

今、再び
愛する龍神と結ばれ

次なる幕開けを
受け入れた


鳳凰と龍神が結ばれるとき

新たなる次元の
幕開けを迎える


それはまだ

始まりを
迎えたばかり









須明樂愛生璃