大部屋に来て2週間。
同じ部屋に毎日シャワー後に
髪の毛を乾かしながら
色々な話をして、
私の入院生活を支えてくれる
仲良しの方がいます。
前置癒着胎盤で、
出産時に子宮全摘が決まっている彼女。
ずっと恐れていた大出血が
起きてしまった
震える声で看護婦さんを呼んで、
血だらけで部屋から運ばれていった。
今回の妊娠初期、
私も同じぐらいの大出血で、
震えながら夫に電話し、
タイで救急搬送された日のことを
思い出した。
私の入院している病院のNICUは、
新生児医療の進んでいる日本でも
トップクラスの実績がある。
だからきっと、
赤ちゃんを助けてくれるって信じている。
今までの妊娠で3回オペを受け、
海外で救急車で搬送までされた私。
私はいつも赤ちゃんの心配をしていた
だけで、自分の命は心配していなかった。
でも、付き合って10年になる夫や、
31年前に私を産んでくれた母は、
いつでも私の命を心配していた。
たった2週間前に出会って、
毎日15分ぐらいしか話をしていない人
と、その赤ちゃんのことが、
こんなにも心配なんだ。
2人は今の私の何倍も
心配していたと思う。
いつも明るくて、前向きな、
大好きな彼女。
そして、お腹の中にいる赤ちゃん。
どうかどうか、
2人の命が助かりますように。