受診を終え、帰宅
その晩、義母は宣言どおり祝杯をあげたらしい
それはそれで仕方ない
義母はわたし達の願いや
喧嘩、暴力のない生活よりも
酒を選んだんだ
これからは
わたしは夫と娘の生活を守るために
線引きしなければならない
酒にまつわるトラブルには関与できない、と
義両親にも伝えて、覚悟してもらおう
そんなことを考えていた
3週間ぶりの酒はさぞ美味かったろう
しかし、受診の翌日、21時前、
義父から義母酩酊錯乱のため
ヘルプ要請の電話
夫はまたもや飲酒済みで運転できず
わたしが運転手
娘を抱えて駆けつけると
瀕死のゴキブリ
のような義母が
床に転がって
もがいていた
義父の声に反応し
汚い言葉の
暴言を吐きつづけ
血走った鋭い目つきで
義父や夫を睨みつけるが
見えているのかさえ怪しい
しかし娘の姿を見つけると
途端に顔をほころばせ
手を伸ばすが
娘は怖がって近寄るはずもない
わたしも気味が悪かった
トイレに立とうと起き上がり
顔から転倒、
そのまま失禁
底辺の人間
を見た気がして
言葉を失うしかなかった
義父と夫は
一升の紙パック焼酎の残量から
昨晩今晩の飲酒量を推定して
さかんに気にしていたが
わたしからしてみれば
一滴も一升も変わりなく
完全アウトの
この状況でなぜ、それが重要なのか
わからない
昨夜はまだ節酒できていたのに…
飲酒量さえコントロールできれば…
こんなことにはならないのに…
という思いなのだろうか
お優しいことである
義父は多少飲んではいたものの
会話は成立するレベル
しかし、この期に及んでも
「酒が生きがいの義母に
断酒は無理だから、
ある程度は飲みつつ(節酒)
平穏に暮らしたい。」
などと大真面目に言う
義父が断酒断固拒否なのは
自分自身もアル中で
絶対に酒をやめたくないからだ
義母への断酒の提案は
自分自身も否定されているようで
嫌なのだろう
共依存
というらしい
それにしても
幼い娘には酷いものを見せてしまった
怖がらせてしまった
ものすごく後悔
しばらくして義母が力尽き
おとなしく眠った?意識がとんだ?
ことを確認し、
わたし達は引き上げたが
午前1時過ぎに
警察署から夫へ電話が
なんと再び目を覚ました義母は
義父に物を投げつけるなどした挙句
自ら110番通報
駆けつけた警察官に
義父はネットカフェに
避難させられ、
義母は自宅放置
我が家への送迎要請がなかったのは、
妊娠等の事情が考慮されたのだろう
警察には感謝と共に
申し訳なさを感じた
