「ちょっとしたことで、神経を荒くして、感情に走る」
この傾向は、脳を損傷した人には多い傾向があると言われる。
また、周囲の人々の生活にも損害がでるなどの影響があるため、特出して語られている。
脳卒中などの疾病、事故により脳を損傷した方、てんかん症、統合失調症、発達障害、認知症などの神経系の変異、その他多くの精神疾患の患者にも多いという。東京歯科大学勤務医の宗未来先生が話されていた。
有効な治療方法のひとつが、認知行動療法と言われる。「汝、自分自身を知れ」というソクラテスの言葉があてはまるだろう。
認知行動療法については、多くの書もあり、また厚生労働省を始め、多くの専門機関などがホームページを開設しているので参照してみてほしい。
スタートは、自分自身への『なぜ』である。
認知と行動、感情と身体反応、コントロールしやすいのは、認知と行動である。
感情と身体反応は、コントロールしにくい。なぜなら、瞬間的に反応するように人間数千年の歴史で育んだプログラムであるから。行動経済学や神経経済学で語られるヒューリスティックな起動を起こすからだ。
それに対して、「認知」は、2種類を選ぶことができる。瞬間的に、感情や行動に移ろうとするが、『なぜ?』という疑問を持つと、脳が多大なエネルギーを使って、過去と現在の多くのデータ(記憶)から、将来を計り、比較検討して、意思を決定するからだ。行動も、身体反応の後で変更することができる点で、意思により決定することが可能。国立精神・神経医療研究センターのホームページに記載された文面が分かりやすい。
国立精神・神経医療研究センターのホームページより抜粋してみる。
『認知行動療法では、ストレスを感じた具体的な出来事を取り上げて、その出来事が起きた時に「頭の中に浮かぶ考え(認知)」、「感じる気持ち(感情)」、「体の反応(身体)」、「振る舞い(行動)」、という4つの側面に注目します。』
『例として、“すれ違った友人に目をそらされた”という出来事を経験したAさんの場合を考えてみましょう。Aさんの頭の中には「嫌われているのかもしれない…」という悲観的な考えが浮かび(認知)、悲しくて不安な気持ちになりました(感情)。心臓がドキドキしたりお腹が痛くなったり…と体にも反応が出て(身体)、人目を避けて足早に家に帰り、布団に潜り込んで寝てしまいました(行動)。 …と、たとえばこのような形で4つの側面を整理します。』
『このように、ストレスフルな出来事によって生じる反応を「ストレス反応」と呼びます。
ストレス反応の4つの側面は互いに影響を及ぼし合っていて、悪循環を生み出すことが多いものです。そのため、上記のように整理して、自分のストレス反応のパターンに気づき、さらなる悪循環に陥らないように調整していくことを目指します。』
<https://www.ncnp.go.jp/hospital/patient/rinshoshinri/rinshoshinri_blog20220713.html>
あなたが考えの起点にある
「なぜ、(感情的になる)考えが浮かんだのか?」
その考えの内側を論理的に見えるようにすること。
その内側にあるのが、こだわり=バイアスである。
また、こだわりを助長するのも、また、こだわり=バイアスなのである。
