今日は、名古宵の空気が違った。
静かなはずの夜。
でも——どこか、落ち着かない。
風の流れが、少しだけ不自然。
光も、わずかに揺れている。
私は、足を止める。
「……変だね」
誰に言うでもなく、呟く。
前とは違う違和感。
重たいわけじゃない。
でも、確実に“ズレている”。
そのとき。
遠くで、小さく光が歪んだ。
一瞬だけ。
でも、見間違いじゃない。
「……今の」
目を細める。
境界の揺れとは、違う。
もっと、外側。
この街そのものに、何かが起きている。
静かに、息を吐く。
落ち着いたはずだった。
全部、収まったはずだった。
でも——
終わっていない。
むしろ。
ここから、何かが始まる。
そんな感覚。
私は、ゆっくりと歩き出す。
確かめるために。
この違和感の正体を。
あっちゃん🌙