- 若きウェルテルの悩み (岩波文庫)/ゲーテ
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ひっさびさの本レビューですね・・・・・・・ヽ(;´ω`)ノ
そして、滅多に読まないドイツ文学です。
『ゲーテの恋』の試写会に当たったのですが、講義が延長してしまって行けなくなってしまいました。
その映画の為に読もうとしていたのがこの『若きウェルテルの悩み』。
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私が以前読んだのは、こちらの新潮文庫のほう。
読んだのは高校生の頃なので記憶もあやふやですが、こちらの訳の方が読みやすかった印象があります。
まあ、この岩波は1951年のだから仕方ないんだけど。
ゲーテってどうも、難しく見られがちなんですが
このウェルテルは200ページ未満の薄さ。
内容的にも婚約者のいる女性に恋焦がれて、恋焦がれて・・・・・・・・という話なので
読みやすいというのもあるんでしょうね^^
あ、でも、やっぱり私は『ファウスト』派です。
意外~~と知られていない気がするのが、ウェルテルは書簡体文学だという事。
おそらく、私の初めて読んだ書簡体文学はこれです。
手紙という形式上、会話等が描きにくくて不自然になりやすく、どうしても一方的にしか描写することができない、というデメリットがありますが
その分、ウェルテルの心情が分かりやすいというメリットがあります。
書簡体って読みにくいものが多いんだけど、これは特に読みやすい方じゃないでしょうか。
昨日帰る時に、ロッテは私に手をさしのべて、こういった。
「さようなら、愛するウェルテル!」
―――愛するウェルテル!
あのひとが私をこう呼んだのは、これがはじめてだ。骨の髄まで戦きがつたわった。私はそれを百回もくりかえした。
そして、夜になって床につこうと思って、あれこれと独り言をいっているうちに、突然
「おやすみなさい、愛するウェルテル!」といってしまった。
そして、自分で自分を笑った。
『若きウェルテルの悩み』はゲーテ自身の恋愛と(確か)友人の自殺が基になっていて
その影響で、ものすごく痛々しいです。
そしてとても若々しい。
若いからこその、絶望的な恋。
ウェルテルの心情がまったく理解できない人は不幸だとも思う一方で
自分のために書かれた話だと思えてしまう人も、不幸だと思います・・・・・・・。
あやうくあのひとの頸をかき抱こうとしたことが、もう百回もあった!
(略)
捉えようと手をさしのべるのは、人間のもっとも自然な衝動だ。
子供はほしいものがあれば、なんにでも手をだす。―――それだのに私は?
『ロミオとジュリエット』は若いからこそのみずみずしい恋愛ならば
『若きウェルテルの悩み』は若いからこその痛々しい恋愛・・・・・・。
『ロミオとジュリエット』よりも、ウェルテルの方が若いころに読んだ方がいい作品なような気がします。
そんな難しい本でもないし、中学~高校生くらいで読むのが理想かなぁ?
そして、また年を重ねるごとに読んでいきたい作品。
特に読む時の恋愛状況でまったく感じ方が違うという、典型的なもののような・・・・。
結婚してから10年、20年してから読んだら、
一体どんな風に感じるのでしょうか。
老後に読んでみたいなぁ。
「ああ、昔は、若かったのねぇ。」
↑
っていう感想かな?やっぱり。いや、それだけじゃ悲しい。
高校生大学生くらいが一番感受性が豊かな時だと思いますし、
その貴重な時期にできるだけ多くの本に触れておきたいものですね~。
(私まだぎりぎり大学生だもの。笑)
- ゲーテ格言集 (新潮文庫)/ゲーテ
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これも高校生のころ読んだ1冊。
ふぅむ、なかなか好きだな、と思った記憶があります。
あとは何も覚えてないんだけどね(笑)
- ヴィルヘルム・マイスターの修業時代〈上〉 (岩波文庫)/J.W. ゲーテ
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小説。読むかどうか迷ってますが・・・・・・・・どうしようかな。
なんせ、長い。
この修行時代が岩波文庫で上中下。
遍歴時代も上中下。
読まれたことある方いらっしゃったら、感想教えて下さいなーー。
- イタリア紀行 上 (岩波文庫 赤 405-9)/ゲーテ
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旅行記。
え、そこに着目しちゃうの?? な感じだと聞いたことがあります。
イタリアに行くことがあれば、その前には読んでおきたい1冊。
ただ、かなり難易度高いんでしょ?これ?