- 名作英文学を読み直す (講談社選書メチエ)/山本 史郎
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これ、実は「特に新刊で読みたい本 」で読みたい!!と書いていました。
『東京大学で世界文学を学ぶ』は、借りてきたけど、あんまり面白くなくって途中でやめています。
あんまり期待していなかったこちらが大ヒット!!
ばんざい!
借りてきてから気がついたけれど、
- 東大の教室で『赤毛のアン』を読む―英文学を遊ぶ9章/山本 史郎
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↑ここ でレビュー書いています。他ブロガーさんがレビューを読んでくださって、この本を読んでくださったそうです^^
これと同じ人が書いているんですね。
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面白いわけですよ!
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今回は『秘密の花園』、『ロビンソン・クルーソー』、トールキン、『赤毛のアン』、『アーサー王物語』(というかアーサー王伝説)、『マクベス』、『荒涼館』がメインです。
※トールキンとアンは若干被っている箇所がありますが、数ページなので気になりません。
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イギリス古典文学好きな方には大プッシュします!
翻訳の面白さもけっこう書かれているので、翻訳に興味のある方も是非。
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面白い!と思った箇所に付箋貼っていったわけですが
枚数がすんごいことになっているので、とても紹介しきれません。
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いいから読んで!
面白いから!!と言いたい(笑)
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まず、『秘密の花園』。
私はこういう典型的・女の子が好みそうな海外小説が好きではなくって (長靴下のピッピとか、アンとかもそう。)
「無理がありすぎるんだよね!」と、あまり好きではありませんでした。
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それでも3回くらい読んだはずですが、
小学校の頃からシェイクスピアに魅力を感じていたとはいえ、さすがにリチャード三世なんて知りませんし
背中のこぶ→リチャード三世 とはならなかった・・・・!
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同様に、『ジェイン・エア』や『嵐が丘』なんて聞いたことすらなくて
こんな、どストレートに書かれているのに気付かなかった・・・・・・!
ここまで露骨に書いてあったんですね
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『アーサー王物語』はついこの間読んだばかりだし、ちょうど良いタイミング♪
マロリー以外はどうなっているのかも書かれています。
あの、不倫がメインになっているのですが・・・・
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そうなんだよねぇ、私もここの不倫にかなり引っかかりました。
キリスト教徒は姦通なんて言語道断なはず。
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そもそもランスロットは主君を裏切っているわけなのに・・・・
グウィネヴィアもランスロットも、良心の呵責に全く苦しんでいない。
ランスロットが荷車に乗るくだりが結末近くにあるのですが、
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ちょっとこのあたり、読んで意味が分からなかったので
この本を読んですっきり!
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大爆笑してしまったのが、『マクベス』のくだりです。
この物語を現代の日本に置き換えてしまうとどうなってしまうのか・・・・・・?
あまりにも無理がありすぎて(それが著者の狙いですけどね)夜中にひとりで大爆笑
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引用しようかな、とも思いましたが
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この著者の本を2冊読んでみて、凄いなと思うのが
大学教授なのに、文学素人の視点がわかるということ。
だって東大の大学教授だよ?
教える立場とはいえ、あまりに研究すると分からなくなっちゃうのが普通なんじゃないかと思います。
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そもそも専門書より、こういう本を書くほうがずっと難しいって言うし・・・・
特にシェイクスピアに関しては、指摘されてみると
「うわぁ、本当だ!こんな見方があるんだ!」という箇所がかなりありまして。
頭凝り固まっちゃってるし、のめりこみすぎて周りが見えなくなりがちなので、こういった広い視野は見習いたいな~と凄く感じました。
- 東大講義で学ぶ英語パーフェクトリーディング(CD BOOK)/山本史郎
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院生なんだから、
「あなたは本当に英文が読めていますか?」
なんて、胸を張ってハイ!と答えないといけないのでしょうが・・・・・・(´・ω・`)
これ面白そう!なので読んでみますー♪
- 女王エリザベスと寵臣ウォルター・ローリー 上/ローズマリ・サトクリフ
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これはもともと読みたい本リストに加えていたものです。
翻訳者が山本氏なんですね、気になる気になる。