プロフィールにも書いていますが、『アラビアン・ナイト』に一時期ものすごくはまった私。最近でも、これに関連する本を読み漁ったり。
一応リンクを貼っておきますね。『アラビアンナイトを楽しむために』阿刀田高著 →こちら
阿刀田氏の本を読んで驚いたのが、ブログにも書きましたが、とてつもなく卑猥な物語だったということ。下ネタ、盛りだくさん。18禁くらいにはしておきたいところ。
「愛読書は何ですか?」
と聞かれ、無防備にも「アラビアン・ナイトです!(ニッコリ)」・・・は結構危険かもしれません。
アラビアン・ナイトはやはりバートン版がもっとも有名でしょう。
なかなかこういう完訳ものは全集でしかないので、どーせ読めないだろう・・・と思っていたら見つけました、しかも文庫で!
やはり文庫サイズが一番好き。なんてったって、持ち歩きやすいし電車で立ったままでも読みやすい
最近文庫は岩波ばかりだったので、筑摩のを読むのは久しぶり。
・・・・でも、文庫といえど、侮るなかれ!
↓のよう、お値段も、高い。
私はまだ1巻を読み終えたところですが、635ページ。2.5センチもの厚さ。重いよ。せめて文庫なんだから400ページまでに抑えてよ、と思ってしまいます
そしてこれ、11巻まであるらしいです。単純計算で・・7000ページ近く?じゃー、ページ数減らしたらムリか・・・。
プルーストの『失われた時を求めて』並みの長さですねぇ。
なので最終的には、全巻読むつもりですが連続して読むのは他のが読めなくなるため一旦お休み。1年以内に全部読み切れたらいいかなー?と思ってます。
読みにくいのかな、と思いましたが・・・・かなり読みやすい。そしてここまで詩歌が多いとは。(そこは飛ばしちゃってるのはナイショ)
そして分かっちゃいたけど、話の飛ぶこと飛ぶこと!私が以前読んだものは子供向けだったので、相当読みやすいようにしていたんだなと実感しました。
運命のいたずらか、無実の男が裁判にかけられ、絞首刑を言い渡される。嘆き悲しんでいたものの、偉大なるアッラーの慈悲なのかこれまた運命のいたずらで、水戸黄門のごとく一件落着。
・・・これで終わっても良さそうなのに、更にまた
「いえいえ、忠実な君の大使さま、こんな話は驚くに足りません。~~のほど驚くべき話はございません。」
「そうなのか?では、その話をしてみよ。~よりも不思議な話でなかったら、殺してしまうぞ。」
・・・といった感じで次の話へ進むのがアラビアン・ナイトのお決まり☆ワンパターン。
または、
「お許しください、魔人さま!ウママーがアティカーにしたようなことは私になさらないで下さい」
「いったいそれは、どんな話なのだ?」
・・・・というのがお決まり。つまり比喩として持ち出して、それの話をする、ってわけです。
第1巻にはシャーリヤル王が妃の不倫に怒り苦しみ、女性不振に陥り大臣の聡明な娘シェヘラザードが毎夜王にこの世のものとは思えない不思議な物語を聞かせる・・・ところの第26夜までです。
収録されているのは商人と魔人の物語、漁師と魔人の物語、バグダッドの軽子と3人の女、3つの林檎の物語、ヌル・アル・ディン・アリとその息子バドル・アル・ディン・ハサンの物語、せむし男の物語。
相当読み込んできたと自負しているのでやはり知っているお話ばかり。
それでも大分ストーリーが変わっているため、その分新たに楽しめます
面白いくらい、登場するのは美男・美女ばかり。美の基準もかなり異なるため、「これって、そんなにキレイなの?」と言いたくなる描写もありますが。例を挙げると、眉毛って繋がっている方がいいらしいです。
ただ、人種差別的な表現も多いですね。バートンもそれは断ってありますが。
黒人は卑しいもの。黒人に対する憎悪までも感じました。王妃の浮気相手が”よりにもよって”卑しい、黒ん坊だった、とかですね。
表紙も挿絵も、とても美しいものばかり。
しかし、よく見ると・・・・なものも多く、アフィリエイトをご覧になっていただければ分かると思いますが、これは電車内で読むならばブックカバーをつけて読むことを強くおススメします(笑)
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間違いなく気付かれた方が殆どだと思いますが、今まで3ポイントで書いていたのを今回2ポイントにしてみました。
大抵のブロガーさんは「2」で書いていらっしゃるし・・・
基本的に私のブログ、長くなってしまいがちなのでこの方が短く感じられる
当たり前だけど、その分字は読みにくくなっちゃう・・・?
どっちがいいかしらー??
ご意見お待ちしております