- 原題All About Eve だそうです。うん、邦題もそのままですね。でも「イブの全て」よりも何だか味が出てこの訳好きです
- アカデミー作品賞を含む6部門を受賞したマンキーウィッツ監督(2年連続でアカデミー賞4つも受賞したんですって!)のハリウッドの裏側を描いた名作です。
アメリカ劇界最高の栄誉であるセイラ・シドンス賞がイヴに贈られるところからこの映画は始まります。
拍手喝采の中、マーゴ、カレン、ビルらは怪訝な表情。
8ヶ月前、劇場の楽屋口の前で毎日大女優のマーゴ(ベティ・デイヴィス)に憧れる田舎娘イヴ・ハリントン(アン・バクスター)は、劇作家ロイド・リチャアズ(ヒュー・マーロウ)の妻カレン(セレステ・ホルム)により憧れのマーゴに会わせてもらえた。
家族も友達もいないというイヴの哀れな身の上話にいたく感動したマーゴは、イヴを自分の家の住み込みの秘書にする。
純粋で、とても優しく謙虚で傲慢なところが全く無いイヴ。8歳も年下の恋人 演出家のビル(ゲイリー・メリル)の影響もあるのか、年齢にひどくコンプレックスを感じているマーゴ。我が儘で、友人たちでさえ手を焼く性格の彼女のようなところは微塵も見せない。
「成功の階段を登る時に、『女らしさ』なんて捨ててきてしまったのよ・・・。またそれが必要になるなんてね」とマーゴは呟きます。
カレンに取り入り、マーゴの代役を得たイヴ。
傲慢で自分勝手なマーゴに周りは皆憤慨し、カレンはわざと車のガソリンを抜いてマーゴを欠勤させ、イヴを舞台に立たせました。
翌朝の新聞記事には幾つも彼女の記事が出て、イヴのコメントに「マーゴのようなのがいるから若手女優にチャンスはやってこない」だなんてマーゴに対する中傷までありひどく傷つきます。
純真無垢に見えたイヴは徐々に本性を表していきました・・・・
イヴの性格から見ても、そんなことを言うはずがない。面白おかしく記事を書くために、膨張させてきっとあることないこと書いたのだろう。
・・・と思っていたのですが、これからのイヴの言動の酷いことと言ったら!
「雨に唄えば」もある意味ハリウッドの裏側を描いた点で似ていますが、やはり全然違いますね。
もう、最後には腹が立ってきました。
誰のお陰で女優になれたと思ってるの?
マーゴも好きになれないけど、イヴはもっと好きになれない。マーゴを踏み台にしてまで駆け上がっていく感じが凄くキライ
かなりのめり込んで観れる映画ですが、後味はあんまり良くはなかったかも・・・。あと、一番魅力的だと思ったのはカレンです。
正直、アン・バクスター(イヴ役)は綺麗とも思わないし、あまり衣装も似合ってない。演技力は・・・なんか違う意味であると思うけど、他の女優さんがやった方が面白かった気もします。
同様にベティ・デイヴィス(マーゴ役)にもあまり魅力は感じることはなく・・・そーんな美人ってわけでもないし、結局一番カレンに一番共感できました。
アカデミー賞6部門受賞はちょっとなぁ・・・そこまで良かったかなぁ・・・というのが正直な感想です
そうそう、若き日のマリリン・モンローが出ていましたよ。
1950年の映画ということを忘れ「マリリンモンローの真似してる子ねー」なんて思ってしまった自分・・・
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