原題How to Read a book つまり、本の読み方。いいですね、このタイトル。


 読書の本来の意味を考え、様々な読書法を紹介し、読者を積極的な読書へと導く。知的かつ実際的な読書を説く書として、半世紀にわたり世界で読みつがれてきた好著、だそうです。


 いつだか、好きなブロガーさんが紹介していて即図書館ネット予約しました。

 読書の意味、分析読書、文学の読み方、読書の最終目標という目次です。


 ま、何で本を読むか?

 と聞かれると困りますね。単に読みたいから読むだけ。好きじゃないと、英文科入ってないもの。

 小学生の頃は(何故か)伝記が好きで。キュリー夫人が一番好きでした。本を読んでいると怒られているところが「私にそっくり!」という変な共感を覚えましたにひひ

 本を読み出したきっかけは、毎週末父が車で図書館に連れて行ってくれていたからでしょうか。当時4冊までしか借りられず、どれにしようか散々迷った挙句、決まらなくて父の貸出券借りたりね。

 幼い頃から本が読むのが当たり前であったかも。



 読書の目的は?

 いや、単に好きだから。当然、必要に迫られて読むときもありますよ。レポートだとか、後は院目指すんなら読んどいたほうがいいな、という理由で手に取る場合もあります。

 

 なんか、正直ただ単に楽しんで読めばいいんじゃないの?

という気もしてきました・・・。

 目次読まない人が多いんですってね。目次ってつまり極端な話要約でもあり、その著者が相当頭を悩ませて作ったものなんだから、読みましょうよ、とこのアドラーさんは言っています。

 そんなに意識して読むことはないけど、目次はやっぱり読み始める前に目を通します。

 

 キーワード、キーセンテンスを見つける。

 あぁ、これ受験の現代文のようでイヤだわ。


 思わず目がそらせなくなる魅力的な言葉を見つけたら、メモる。携帯でもいいからメモしておく。(あと、ブログで使いたい部分はページ数書いておきます)

 でも、著者の言いたいことって無意識に理解していきたいし、「フムフム、ここがキーポイントね!」って読みたくないな~汗

 

 ただこの著者の言うように、読書は読めば良い、それだけで消化できるというものではないんですよね。理解し、自ら考え、消化してから初めて自分に蓄積されるー

 なんて言うのは簡単ですけれど、これが難しい汗


 実際に面白かった、と思ってもどこが面白かったのか説明できる者は少ない。

 ・・・とあるけれど、元々面白さということは漠然とした言葉で、これを説明することって至難の業なのでは。他人にその本の面白さを伝える、というのとワケが違う。

 例えば論文で「○○と~の対比が非常に興味深い」だとありえるかもしれないけれど、本を読みながらそれを、ココが面白いんだよなぁ!を分析して説明できる人ってそんなにいるの?

 主人公に共感が持てて、面白い。とかなら分かるけれど。。。

 「面白さ」を説明すること自体がなんか違うのではないのか。


 小説に関しては、速く読み、没入して読みふけること。でないと、物語の統一性が見つけ出せない。


 全体的に、読書を純粋に楽しもうとする人には向かないですね。

 議論、論述したい人、論文を書く人、そういう人にはいいかもしれませんが・・・わざわざ読書を難しくしている気がしてなりません。正直、これがそこまで評価されていることが分からなかったです。

 でも出版されたの1940年頃とかでしたっけ。

 その時代にあったということは驚きですね。



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