生きがい見つけた 認知症専門病院で働く作業療法士のブログ

生きがい見つけた 認知症専門病院で働く作業療法士のブログ

認知症になっても 自分の得意を活かして暮らせる世の中は
もっと生きやすいはず♡
そんな世の中が見たいなあ (≧▽≦)

そんなことを想う 認知症専門病院で働く 作業療法士が
書いているブログです

認知症のある方も そうでない方も 

子育て中の方も 子どもも 赤ちゃんも

それぞれが 自分を活かして 持ちつ持たれつ

楽しくいきいきと 過ごせる空間を作る気 満々の土佐っ子です(‐^▽^‐)


『認知症になったら終わり』 ではない世界で いっしょに暮らしませんか?


外を歩くと どこからともなく

金木星のいい香りがしてきます。

 

温かいお風呂が心地よい季節ですね。

 

1か月以上 このブログを放置して

残暑厳しい中 私は

介護予防について猛勉強していました筋肉

 

中学・高校の中間テスト前の娘たちより

はるかに勉強していた自負があります爆  笑

 

介護予防について学ぶ中で

長年 疑問に思っていたことへの

答えかも知れないモノを見つけました。

 

今日は それについて書きますね。

 

 

入院すると認知症の症状が落ち着くのはなぜ? 

 

私は 認知症専門病院に勤めていますが

長年 疑問に思っていたことの一つに

 

「なぜ 興奮・混乱していた

 認知症の症状の激しい患者様は

 入院すると落ち着くのか?」

 

というものがあります。

 

入院された患者様全員が

落ち着かれるわけではないですし

 

落ち着かれたからと言って

ご自宅や施設で過ごせるくらいに

なられているか というと

そうでもないのが現状ですが。

 

 

入院時は 

興奮され 険しい表情で

「家に帰りたい」と必死な患者様が

 

早ければ 当日~数日で

他の患者様とにこやかに過ごし

私たち作業療法士の行うレクに

穏やかに参加されるようになるのは

 

認知症治療病棟では よくある光景です。

 

でも 理由がわかりませんでした。

 

 

介護予防で重視されている3つの要素 

 

ところで 皆さんは

介護予防するうえで大切な

3つの要素をご存知ですか?

 

画像はこちらからお借りしました

 

上記についての説明は省きますが

 

・食べること

・動くこと

・繋がること

 

この3つを適切に取り入れ続けることが

介護予防や介護が必要な状態の進行防止に

重要と言われています。

 

 

ここで 入院が必要になるほど

症状が強くなっているときの

患者様のことを想像してみてください。

 

 

この3つの要素は どれくらい 

取り入れられていそうですか?

 

どれも 十分でないかもしれませんが

中でも 間違いなく

 

・繋がること が

 

できなくなっていると思いませんか?

 

 

入院すると他者と繋がれる 

 

認知症による症状が

激しくなっているとき

今の 社会の中ではなかなか 

他者との温かな交流ははかれません。

 

でも 病院では

同じような症状をもつ他患者様と

交流を図ることができます。

 

ちなみに

この交流が温かいものであるほど

患者様方は 落ち着かれていきます。

 

 

上記の図にも 繋がりますよね。

 

 

人との繋がりは大事 

 

というわけで

 

認知症のある方こそ

人との繋がりを大事にしなければ

 

と 改めて思いました。

 

 

そういえば 

認知症のある私の義母 

ただいま

家族との繋がりしかありません。

 

それでも 

仏様のような笑顔ですが

 

家族以外との交流があると

それはそれは いい顔になり

活気づきます。

 

そういうことなんですよね。

 

だから デイサービスに繋げたい

と思う嫁。葛藤の続く秋です笑

 

 

 

 

 

本日も最後までお読みいただき

ありがとうございましたラブラブ