療育ってなんだろう?

治療教育の略だっていうのは最近になって知りました。それを聞いてしまうとあまりいいイメージはないですが。。
当時は、障がいのある子ども達が幼稚園・保育園の代わりに行くところで発達を促すためのカリキュラムが用意されていて、親子で学ぶ場所でした。なので、母子登園の曜日と、母子分離の練習を兼ねた単独登園の曜日にわけられていました。

療育に通っていた頃の娘の発達について、

過去記事を引っ張りだしてみました。
娘は療育を受ける時期がぴったり合っていたと思います。
しかし息子は、養護学校(現・特別支援学校)に上がって、課題別授業を受けているのを家族参観で見て、このタイミングで療育を受けられていたらよかったなぁ、と思いました。

療育って、知的障がいがある子のための『リハビリ』だと思っています。ひとりひとり発達の段階が違うなか、年齢に当てはめるだけだとタイミングが早すぎるなぁ。。という場合もあって、就学したら療育の時期は終了っていうのはちょっと違うんじゃないかと思っていたのと、

療育の時期にせっかく積み上げてきたことが学校にあがったとたん、無駄になってしまって発達のその後につながっていかないという焦りがありました。

なので、発達の段階を飛ばした内容の授業
(数の概念がまだ難しい段階での算数的な内容とか)だったりしたときに、もう少し手前の段階の内容が必要だったりする件、懇談で先生と話し合って要望をだしたりしていました。

ひとりひとりの発達段階が違うので、授業も課題別グループに分かれて行われているので、読み書きや簡単な算数ができる段階に入っているグループでは宿題が出されていたりもするので、放課後に過ごす内容も障がいの重さ、軽さによって違っていたと思います。

そして療育と言っても、その内容はいろいろで、集団遊び、設定あそび(机に向かって工作やお絵描き、手先を使った遊び等)、外遊び、お散歩、夏は水遊び、プール、ダイナミックな遊びに至るまで本当に色々考えられていたと思います。それぞれ、発達を促すように工夫がされていました。

さて。

今、療育を専門にする放課後等デイサービスが盛んになっていて、行政もそれを推奨していたり義務付けをしてきているような話を耳にします。

幼稚園・保育所の代わりは児童発達支援(療育機関が総合支援法で呼び名が変わった)、その他に療育、放課後デイ(児童デイ)?検索していろんな記述を見ると混同して書かれている、分かりにくいのもありました。

整理して書き出してみると

0-6才:平日の日中/児童発達支援
      児童発達支援終了時間以降と休日
    /児童デイ
7-18才:平日の日中/特別支援学校・学級
    放課後と休日/放課後デイ

こんな感じでいいのかな?措置→自立支援法→総合支援法の過程で、障がい児学童保育→児童デイ→放課後デイ、と移行の時期に行政の管轄での制度が入り交じってつかいわけられていることもありました。

そして、解釈のしかたで誤解が生じているんでは?と思うのが、

行政が、放課後等デイサービスに障がいの専門性を義務付けるのが、本来 療育機関として位置付けることだったのか?

ってことです。たぶん、障がいの理解がされていない事業者が運営する事業所で用意された不適切な環境で、子ども達に起こってしまうかもしれない事故や虐待を防ぐため

というところが、専門性=療育機関

しかも、療育=発達の遅れを取り戻すための塾 みたいな片寄った解釈と相まってなんだか社会が おかしな方向へ舵を切り出しているんではないか?

なかには、遊びやおでかけ、いろんな体験を通して社会性を育む、余暇性の高い放課後デイもあったりするので、子ども達にとって何が必要なのかをよく考えて選ぶこと、

行政の解釈や制度に疑問を感じたら、声をあげていくことで気付いてもらうこと、修正を要望することが大事なのかな、って思ったりしますおねがい流れ星