【京都新聞杯】リグヴェーダ、絶対ダービー切符

　今週はダービー（２６日、東京、ＧＩ、芝２４００メートル）の出走権をかけて、激戦が繰り広げられる。東京でトライアルのプリンシパルＳ（４日、芝２０００メートル）、京都では京都新聞杯（４日、ＧＩＩ、芝２２００メートル）が行われる。京都で注目は２着以内で賞金を加算したい９００万円組。トーセンホマレボシ（ダービー３着）に続く連覇を狙う池江寿厩舎が、今年もリグヴェーダで本気モードだ。

　ダービー出走を目指す賞金９００万円組にとっては、賞金加算が絶対条件。最終切符を巡る熾烈な争いに良血リグヴェーダが挑む。

　「血統的にダート馬と思うかもしれないけど、ダービーに出るつもりでここまでやってきた。なんとしても賞金を加算したい」

　兼武調教助手が決意を口にする。半兄ゴールドアリュール（父サンデーサイレンス）はダートで７勝。フェブラリーＳや東京大賞典などのダートＧＩを４勝した砂の猛者だった。しかし父ディープインパクトのリグヴェーダはここまで切れ味鋭い走りで３戦２勝と、芝で結果を残している。

　唯一敗れたきさらぎ賞（８着）は、出走予定だった京成杯がレース当日の雪で中止（翌週に延期）になった影響があったうえ、緩い馬場を気にして、力を出せずじまいだった。決め手勝負を制した前走のアルメリア賞が本来の姿。短期放牧でリフレッシュした後、このレースに目標を定めた。「帰厩当初は息づかいも動きもひと息だったけど、先週あたりから気持ちも乗ってきた。今週の追い切りで態勢は整います」と兼武助手は順調ぶりをアピールした。

　現在、ダービーの出走ボーダーラインは賞金１５５０万円。１０５０万円が加算される２着以内が、ダービー出走へのノルマとなる。夢の舞台を目指すリグヴェーダがこん身の走りを見せる。（柴田章利）

提供元：SANSPO.COM 2013年5月1日(水) 05:04

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