『まさか末代まで禍根を残すおつもりか』
昨年10月、衆院福岡6区の補選で当選した鳩山二郎代議士(38)と自民党福岡県連の間のシコリが思わぬ形で露見している。
政治部記者の話。
「補選で福岡県連は地元のドンと恐れられる県連会長・蔵内勇夫氏の息子、謙氏を擁立。二郎氏も父・鳩山邦夫氏の弔い選挙と、立候補を表明、自民党にとって分裂選挙となりました」
結果は二郎氏約10万票に対し、蔵内謙氏は約2万票。圧倒的な差だった。
「自民党本部も当選した二郎さんを公認。二階派に入会しました。ところが、県連は腹の虫が収まらず、未だに6区の支部長を決めないという異常事態になっています」(同)
さらに7月、九州北部を襲った集中豪雨では視察を巡って、鳩山サイドに県連から“圧力”がかかったという。16日、甚大な被害を受けた福岡県朝倉市などを二階幹事長が視察した時のこと。二郎氏も同行する予定だった。ところが、と県連関係者が言う。
「直前に、県連から関係者に“二郎を朝倉に入れるな”というお達しが出たのです。けれども、これは災害視察。被害状況を把握するのが目的ですから、県連との諍(いさか)いを持ちこむこと自体がおかしい。結局、予定通り視察を行いました」
その背後に“ドン”の影がチラついている。
「日本獣医師会会長として加計学園問題でクローズアップされた蔵内さんに、県連は誰も頭が上がらない。会長の意を忖度した側近たちが二郎さんを排除しようと動いたようです」(同)
加計問題のプロセスを批判しているはずだった獣医師会トップのお膝元でも“忖度”が──。
「週刊新潮」2017年8月3日号 掲載
どうやら自民党福岡県連の権力闘争まで絡んでいるみたいだ。
日本獣医師会の既得権益と衆議院福岡6区の椅子を中央の自民党執行部に荒らされた格好の蔵内氏が仕掛けた内ゲバってみた方がしっくりきますね。
これだけ証拠が揃っていると、否定する材料が乏しいですから難しいと思います。
しかし、獣医師界は新設の大学設置にあたって教鞭に立てる研究者がいない状況で、よく足りているって言えますよね。それ自体不思議に思わないで加計ありきって言っている人のセンスが問われると思いますけど。
他の大学は教授のポストが足りなくて順番待ちしている状況だから、新設の学部が出来ればそれだけ門戸が開かれるわけだけど、獣医学部は質の高い教授が揃えられないので、明らかに足りていないでしょう。
こんな状態でよく50年も研究者を増やすべく手を打ってこなかったと思います。
競走が無いところに発展は産まれませんから、医師の安定を計ってきた獣医師の質は伸びるスピードが足りないと思います。
下らないことで騒がず、獣医師ではなく獣の将来を考えるべきだと思いますけどね。
新潮社