まったくもって余計なお世話な交通法規はシートベルトであろう。
百歩譲って前席のシートベルト着用は認めよう。
運転する人は必ず前に座るし、シートベルトをしていないと助手席の死亡率が高いからだ。
しかし、交通法規を策定するにあたって重要なのは事故を防ぐことではないのか?
一時期自己責任という言葉がはやった。
文字通り己の責任で行動をするということである。
カヌーイスト・野田知佑さんの本に載っていたエピソードがある。
ニュージーランドで川下りをするときにレンジャーが
危険箇所を教えて幸運をっといったそうだ。
そのときやめさせないのかと訪ねたが、
事故を未然に防ぐのが仕事であり、
そのことによって事故にあうのは自己責任の範疇である
というようなことをいっていたそうである。
車も一緒であろう。
車の危険性を十分教え運転者に判断を委ねればよいであろう。
車の中はプライベートの空間である。
子供が後ろの車を見る権利を阻害してよいのだろうか?
子供が愚図ったら車を運転してはいけないのだろうか?
後ろのシートベルトをするのとしないのとでは
どのくらいの事故率が変わるというのであろうか?
そのなかで事故を起こしたときに身の危険を受け入れるか防ごうとするのかは
その家族が受け入れるべき責任である。
そのうち地震が起きると怪我をするので
家の中ではヘルメットを着用すること、
という法案が通りかねない。