おはようございます。
昨日の『ジャパンカップ』は、なんだかスッキリしない結末となってしまいましたね。
降着になってしまった陣営も、勝った陣営にとっても、後味のよくない感じです。
レース後、長い長い審議の間、検量室も普段とは違う雰囲気に包まれていました。
さすがに審議が長かったので、もしや降着か…という雰囲気でしたが、いざ降着が告げられた時には、騒然となりました。
最終レース後、裁決委員からの説明がありましたので、ここでご紹介します。
「このレースでは3件の審議対象があり、審議に長く時間がかかってしまったこと、ファンのみなさまに大変申し訳なく思います」
というコメントから始まりました。
最後の直線走路で、【ローズキングダム】の進路が狭くなったことについてですが、
まず【ブエナビスタ】が、継続的に内に斜行して、【ローズキングダム】を圧迫しています。
そしてこの時、さらに内にいた【ヴィクトワールピサ】が外側に斜行しているため、【ローズキングダム】は内外から挟まれる形になっています。
このため、【ヴィクトワールピサ】に騎乗したギュイヨン騎手は、過怠金1万円の制裁を受けています。
しかし…
【ブエナビスタ】が降着の対象となるのは、この場面ではなく、その後…
【ローズキングダム】のまん前に入り、武豊騎手が大きく手綱を控える場面です。
【ローズキングダム】は、何度も進路を妨害されながら、最後まで諦めずに走ったのですね。
でも、降着になったとはいえ、【ブエナビスタ】はやはり強いと感じさせてくれるレースでした。
中継ではお伝え出来なかった、勝利インタビューのレポです。
橋口調教師
「今回は輸送があったのに、2キロしか減らなかったので、やはり成長を感じました。
菊花賞では後ろの位置取りだったので、今日は中団くらいでいてくれればいいなと思ってました。
道中はいい所にいるな、と見ていました。
直線に入って、さあこれから!という時に不利があって…
普通の馬なら、4着5着くらいになるのに、最後まで伸びてくれました。
調教でもいい根性を見せていましたが、こんな形で改めてレースで見せてくれたのは、本当にすごいと思います。
ちょっと後味が悪いけど、次は胸を張って有馬記念に行きます!」
武豊騎手
「勝ちましたから、嬉しいです。
今回3回目の騎乗でしたが、今日が1番落ち着いていました。
ずいぶん落ち着いてるな、元気がないのかな、と思うくらいでした。
内枠が当たればいいなと思っていましたが、その通りの枠になってくれました。
JCは毎年そうですが、どの馬がどう乗るのか掴みずらいレースです。
その中で、いい形で進むことが出来ました。
道中は手応え良過ぎるくらいの行きっぷりで、なだめながら進みました。
いい形で直線を向いて、前もキレイに開いて、いざ!という時、内外から不利を受けて、かわいそうな形になってしまいました。
よし!という瞬間だったので、とても残念です。
どんなレースにいっても、必ず結果を出すすごい馬です。
僕自身、春は怪我で棒に振ってしまったので、秋にいいパートナーと組むのは難しいと思っていました。
【ローズキングダム】に乗せていただいて、本当に感謝しています。
スッキリ勝ちたいという気持ちはあります。
今日は2位入線でしたが、勝つことが出来て嬉しいです。次は1位入線で勝ちたいです」
お昼休みには、名馬【シンボリルドルフ】が登場しましたよ。
そして土曜日は、WSJSでした。
詳しいレポはオッズパークに書きましたので、よかったら見て下さいね。