井上靖さんの「風林火山」を読んだ。今年のNHK大河ドラマの原作本であります。

 まず1番の感想は、

「こんな短い本をどうやって大河に???」という事。

だって330ページしかないもの。話を膨らませるにしても、大変な作業だろうなぁ・・・。



 簡単に説明すると、主人公の「山本勘助」は超醜い年寄りで、偏屈だけれど合戦の策が上手く、「武田信玄」の天下獲りのために命を懸ける・・みたいなストーリー。



 戦国時代ものは、誰を主役にした物かで正義が変るのが面白い。「風林火山」は武田側だから、読んでいる時は「武田頑張れ!」と思うけど、逆に宿敵「上杉謙信」が主役の物を読んでいる時は「上杉頑張れ!」と思う。「信長」が主役の時は、あれほどジャマだと思った「武田信玄」が、今はけっこう好きだったりする。

 同じ出来事なのに、見る側を変えると180度物語が変る。それでも、家康にだけはどうしても共感出来ない私。

「鳴かぬなら 鳴くまで待とう ホトトギス」的なトコロが嫌なのかも。私の大好きな信長が、家康を可愛がったというのが、私の中の七不思議・・



 そんな事を思いつつ、三宿にある洋食屋さん『B』にて、ハンバーグ・エビフライ・かにクリームコロッケ定食を平らげる。この三つ巴の戦い、勝敗つかず・・3つとも、マジで美味いです♪