「不思議の国のアリス」の立体絵本と言いますと、真っ先にロバート・サブダさんの絵本を思い浮かべます。立体化の素晴らしいアイデアと絵本としての完成度の高さは抜群だと思うのですが、紙人形を使って遊ぶという余白を残した絵本も私は魅力を感じます。

こちらは以前パルコブックセンターで購入しました。
前半に抜粋した文章のページがあって、その後ろに見開き12頁・6種類の空間を描いた立体ページがあり、最後に切り抜きの人形がついている作りです。
やや四角ですが、こちらもカルーセル絵本の仲間になるのかなと思います。
ちなみに立体ページには、ところどころ仕掛けも施してあります。


*Macmillan Children's Books 2000 / 「ALICE'S ADVENTURES IN WONDERLAND」 (Lewis Carroll)
Illustrations/ Alex Vining
Colouled / Diz Wallis
Paper engineering / Nick Denchfield
(Cover Illustrations/ Sir.John Tenniel)

*表紙


*ストーリーページ

down the Rabbit-Hole


The White Rabbit's House


The Duchess' Kitchen


A Mad Tea-Party

The Queen's Croquet-Ground


Who Stole the Tarts?



*立体ページ






























*切り抜き人形ページ



*上から見たところ

*裏表紙
アリスの仕掛け絵本の特徴として、原画では描かれていない空間のイラストと着色があると思います。
こちらはイラストとカラーの担当が別の方のようですが、大変な作業だなぁと見る度に思います。



     ☆☆☆☆☆☆



こちらは抜粋した文章と仕掛けを施した、標準的なポップアップ絵本ですが、仕掛けは凝っていて可愛いと思います。

*DELL YEARLING /Lewis Carroll
「 ALICE'S ADVENTURES IN WONDERLAND」
designer/John Strejan
paper Engineer/James Roger Diaz
illustrated by Jenny Thorne, after Sir.John Tenniel
(Copyright/Macmillan Publishers.)

*表紙


*渦巻き状にカットされたイラストが頁を開くと立体になります。


*仕掛けもあります。


*白いタブを左右に動かすと薔薇が白と赤に変化します。

*裏表紙