以前、吉祥寺パルコの地下2階にはパルコブックセンターがありまして学生時代からずいぶんと通いました。

特に洋書(輸入本)が充実していた印象があります。


最初にメリーゴーランド絵本を手にしたのはスペインでしたが、それはテント屋根のサーカスでお土産げとして友人にプレゼントしてしまい、似たような本はないかと吉祥寺へ探しに行ったりしているうちに、数年後にドールハウス絵本を見つけました。


ドールハウス絵本を初めて見た時は、絵本を360℃開いてドールハウスになるというのが画期的なアイデアだと興奮しました。

もちろん自分で遊ぶわけでもなく、壁も床も家具もイラストですが、丁寧に描き込まれた絵が楽しくて眺めているだけで満足です。




*ars Edition /
「Das Puppenhaus」1992年
( macdonald&co./「The Doll's house Carousel」1991年)
bellow,Herman Lelie & Maggie Bateson

*開いて紐を結んだところ

1F エントランスホール
階段下収納が可愛いです。

*2F 寝室
天蓋付きベッドです。

*1F キッチン


*2F子供部屋
2階の左側にこの本と同じドールハウスが描かれています。

*2F サニタリー
水回りの鏡のところは、こちらの室内が写り込んで分かりづらいですが銀紙のようなものが貼ってあります。

*1F サンルーム

*裏表紙
こちらはドイツ語で刊行したもののようです。
昔、簡易的な折り畳み式のリカちゃんハウスを買ってもらった事があります。ワンルームしかありませんので玄関開けていきなりLDKで、奥の壁にシステムキッチンや隣に続くドアが描かれていました。手前の床には丸いラグマットのプリント。
昭和40年代の子供にはそれでもオシャレで素敵で、そして温かみのあるリビング(イメージでは約30畳)に胸ときめかせました。当時から人形は1体も持っておらず、おもちゃの椅子などもありましたが置くと急に狭小ワンルームになってしまうため家具も置かず、どんな家具を置こうとか、どんな配置にしようか等と眺めては空想するだけでした。
子供の頃にこんな立派なお家の本を手にしていたら、広過ぎてお城かと思ったかもしれないです(笑)





*St.Martin's Press /
JAMES HERRIOT 'S  YORKSHIRE VILLAGE(copyright/1995Bellew出版、Jane Reynolds&Paul Wilgress)

*表紙










*窓の下に見える半円もしくは丸いものはハンギングプランターの絵です。開閉出来る上げ下げ窓に取っ手として付いています。
窓を閉じていないと宙に浮く感じになって少し不思議です。






さすがに青い扉は開きませんが、雰囲気がとても好きです。





建物の下の通路は床にあたる頁がないため、我が家のフローリングが見えています。






*上から見たところです。


*裏表紙


*付属の紙人形(正面)
*裏側
この本は本当に可愛くて気に入っていましたが、恥ずかしながらジェイムズ・ヘリオットさんという方をずっと知らずにおりました。
イギリスの作家さんであり獣医であるヘリオットさんのヨークシャーの村を表現しているようです。
建物の下の通路や奥の方の室内までしっかりと描き込まれていて、どこから覗いても楽しいです。
付属の紙人形は、両面印刷ですが正面と後ろ姿が描かれているので、置くだけでも人々が立ち話してたり買い物したりといった情景が表せてグッと雰囲気が出るかと思います。(勿体なくて台紙から外していませんが)
獣医さんらしくペットや家畜の人形もあって可愛いです。