こんにちは。
今日はおもちゃの鉄道のお話です。
しばしお付き合い下さい。


ある日突然、父がLGBを買ってきて庭に線路を敷き始めました。

もともと鉄道模型は好きで、HOのレイアウトを作ったりはしていました。


「これは子供向けだから扱いが楽だし、何より線路が雨に濡れても大丈夫なんだよ!可愛いでしょ!!」

走る汽車を楽しそうに眺めながら父が言うのを聞いて、私も急に興味が湧きます。


LGB(Lehmann-Groß-Bahn)は、線路は2番ゲージで車両が1番ゲージと云う独自のGゲージらしいのですが、確かにナローのようなフォルムがまた、いかにも遊園地で走らせてる汽車のようで、可愛らしかったです。
幾らくらいのものなのか父に尋ねますと、地元に並行輸入で安く販売している「チムニー」と云うお店があると言うので、すぐに連れて行ってもらいました。

↑*100周年限定モデルです

スターターセットを35000円くらいで買って、後はちょこちょこと小物を買い足しました。
チムニーのご主人はとても感じの良い方で、カタログを眺めながら「これも欲しいな~。こっちも良いなぁ」と言ってると、色々説明して下さったり「今度の買い付けで見てくるね!」と仰有って下さったり。
当時は毎日のように親子でお店に通い、入り浸っておりました。

スターターセットは汽車と客車2両、最小の直径約1mの円が作れるレールとフィギアが付いています。

自室やテラス、花壇などを走らせていると、まるで自分が小さくなって車窓の景色を眺めているかのようで、ワクワクしました。
↑食堂車です。

それから、やっぱり車両を増やしたかったのですが駆動車は高くてすぐには買えず、まずは連結させようと食堂車を購入しました。もちろん電気も点きます。


↑セットの中にはこのような取り扱い説明書が入っています。

天井やパーツなど外せるようになっていて、フィギアも乗せられます。
楽しくてフィギアを色々買いましたが、後々考えると車内には人形がいない方が雰囲気が良い気もしました。


結局、引っ越しなどを経て今は父のプレゼントと、形見の限定セットのみとなってしまいました。
父が2005年に他界してドタバタしていたため全く知りませんでしたが、LGBは2006年に125周年を迎えたその年に破産、メルクリンの傘下に入ったそうです。


だいぶ前ですが銀座の天賞堂へ立ち寄った時には、商品棚の上に少しだけLGBが積んであり「まぁ、天下の天賞堂だから、沢山の取り扱いはないよね」と思ったのですが、既に経営破綻していたなんて思いもよらなかったです。

↑路面機関車だそうです。

引っ越し後の今は部屋が狭くなった為、とりあえず片隅に寄せておく・・と云う事が難しくなり、だからと言ってクローゼットへしまうのも面倒で、最近は遊ぶ事も少なくなってしまいました。
たまには出して遊びたいな、と思う今日この頃です。

↓GNOMY



↑缶にごちゃごちゃと入れたフィギアです。