公明党の自治体議員は、市民の声を吸い上げるパイプの役割を果たして、経済・都市・医療・福祉・教育・環境など市民生活全般にわたって、行政の目が行き届かないところにまで心を向けてきた。これからもその役割を果たしてほしい―党の月刊機関誌「公明」11月号に前東京都副知事で今は明治大学公共政策大学院教授の青山やすしさんの「地方分権時代の公明党の責務」と題する興味深い論文が掲載されている。先週末の日曜日に開かれた我が兵庫県本部の大会で私は冒頭の文章などを引用して、参加した議員や代議員の皆さんを激励した。青山さんは郷仙太郎のペンネームで「小説 後藤新平」などの著作がある作家でもある。


 「議会には、単に首長の仕事をチェックするだけではなく、政策を立案して立法する機能が求められている」として、政策条例などの議員提案をもっとてがけるよう奮起を促してもいる。地方自治体の現状を最もよく知ってるいるうえ、公明党議員の実像にも詳しい人だけに読みごたえがあった。


 半年後に迫った来年の統一地方選挙を前に、名古屋市や大阪府で首長を中心に従来にない動きが見られ、嵐の予感がする。それぞれおさおさ油断なく議会改革に取り組むよう訴えた。


 昨年の衆院選での小選挙区の敗北、一度は落ちながらも奇跡的な比例区での私の辛勝、そして参議院選挙比例区での敗退などありのままに述べ、明年の闘いが尋常ただならぬことを強調、必勝を誓い合った。