兵庫県の西端・姫路に住んでいるものからすると、滋賀県が羨ましい。彦根城はスケールにおいて白鷺城は決して負けはしないけど、お城周辺を歩くと、どこかその辺から井伊直弼が出てきそうな感じがするし、市のイメージキャラクターとしてひこにゃんが定着している。長浜市は地域おこしに成功したとの評価が高い。加えて、来年のNHK大河ドラマには『江』が選ばれ、ふんだんに湖国・滋賀が登場することになっており、『黒田官兵衛』を出したい姫路市民としては悔しがっている人が多い―先週の土曜日に出させていただいた党滋賀県本部の県大会で観光政策を聴かれたので、質疑応答の際に冒頭で述べさせていただいた。


 確かに昨今の滋賀県は人口増が裏付けているように元気に輝いているかに見える。尤も他人の庭の花は赤く見えるの類いで、地元からすれば問題だらけのようではある。


 最後の挨拶では、これからの日本、世界、そしてその中で公明党の存在価値といったような大きな話をさせていただいた。「先輩世代がいわゆる55年体制を突き崩してくれたため、自社両党が跡形ないほどに崩壊したが、その両党の残滓を抱え込んだ形で民主党という存在が今我々の前に立ちはだかっている。つまり、民主党を壊さない限り、真の意味で55年体制は終焉を迎えないし、日本の政治の展望は開けない。立党いらいの長い野党暮らしから、10年の与党入りを経て、今民主党政権下の野党だが、今再びの思いで『第三の勢力』ここにありとの闘いを展開しよう」と呼びかけた。


 終わって、何人かの方々から決意漲るご挨拶を頂き、十二分の手ごたえを感ずることが出来た。