高校生の時に英語のスピーチコンテストで優勝し、赤十字の研修プログラムで韓国から米国に短期留学。その際にたまたまケネディ大統領(当時)に会い、将来の夢を聞かれて「外交官」と答えたことを機に、外交官を目指した―こういった経歴を持つ、アジア人初の国連事務総長潘基文(パン・キムン)氏が来日。私も会う機会があった。


 今回の彼の訪日の第一義的な目的は、6日に広島で開かれる平和記念式典に出席すること。米国のルース大使はじめ米英仏からの代表も参加が予定されている。こうした一連の流れは潘事務総長の尽力によるところが大きい。広島の地で、被爆者たちとも積極的に会いたいとの意向を表明されているなど、内外に核廃絶への発信を強めている。


 4日午後、その潘氏が衆議院を訪問。横路議長、衛藤副議長、松本議運委員長らと共に、国際軍縮促進議員連盟の一員として、私も懇談の場に参加した。物腰のいたって柔らかな、爽やかな人との印象を抱いた。その英語力はネイティブスピーカーのものというより、我々にも聞き取りやすい平易な喋り方だったのは意外だった。

 オバマ大統領の誕生いらい、世界に核軍縮への期待が一気に高まっているが、国連の場でその気運を醸成するべく様々な提案や発言をしている事務総長らしく、その抱負を切々と語っていた。


 私は先月末の27日から三日間、広島で開かれた核廃絶平和会議に一部の日程だけだが参加してきた。6日は国会閉幕日でもあり、式典には参加できないが、公明党の一員として核廃絶に向かって、しっかりと貢献していきたい。