今日から始まる臨時国会を前に、昨日開かれた民主党の両院総会は文字通り「敗軍の兵、将を語る」という場面であったと伝えられている。菅直人氏の選挙中の言動をめぐる批判(発言した約30人のうちのほぼ7割という)はかなり手厳しいもので、この党の先行きが不透明なことを裏付けた。参議院選挙が終わって二十日足らず、政党を問わずそれぞれに後遺症は重く、傷は癒えそうにない。


 この選挙は、当初からの予想通り、みんなの党旋風が吹き荒れ、比例区でいきなり800万に近い票を獲った。民主が約500万、自民が約250万票も前回から減らし、それ以外の党から約50万票ほどもぎ取ったことになる。そんな中で、10万票ほど減らすに留まった公明党は、改選議席を守れなかったとはいえ、善戦したといえる。何といっても、激戦だった埼玉、大阪、東京の3選挙区で見事な勝利を勝ち取ったことは大きい。そんな中で、浮島とも子さんを比例区次点に終わらせてしまった。担当地域の党兵庫県代表としての私の責任は大きい。あれこれ言えば、結局は愚痴になってしまう。この悔しさ、うらみは次回の大勝利に繋げることでしか、晴らせない。選挙は怖い―改めてこの当たり前のことを骨身に染みて知った。


 ねじれ国会が始まった。与党の数の横暴も、野党の徹底抗戦も双方共に、度を越すと手酷い世論の攻撃を受ける。合意形成に向けての仕組みを作れ、知恵を絞れとの声がかまびすしい。全ては、民主党の代表選挙が終わらないと始まらないとの声も聞こえる。私が初当選した年から政治改革の本格化が始まった。あれから17年。そろそろ最終段階に持ち込まねば後世の笑いものになろう。