車両から煙が。珍しい事故が、たまたま乗り合わせた新幹線で起こった。三日の姫路発東京行き最終のぞみ。新神戸駅に到着した時点で(20時45分頃)アナウンスがあった。当初はのんびりした車掌による情報提供だった。すぐにでも動きだすかのような。しかし、次々到着するものものしい消防士の姿に、危機を察知。30分程は車内で待機したり、現場に足を運んだりしたが、早めに見切りを付けて姫路へ引き返した。正解だった。結局22時になって、車両運転は断念したというから、あのままアナウンスにしたがっていたら、えらい目にあっていたに違いない。異常事態にどう対応するか、残念ながらJR社員の訓練不足は否めなかった。


 この日は、姫路を元気にするべく情報発信をあらゆる業種の人間が相互にやろうとの狙いを持った催しがあった。四回目だという。酒や御菓子の製造業者、給食、水産惣菜関係業者など意欲的な人たち30人程。若い連中が殆ど。金魚の養殖業を親から引き継いだ二代目の女性経営者が、本業を受け継ぎながら、同時にそれのみにとらわれてはならないことを先代から教えられたと述べていたのが印象的だった。


 難しいことではあるが、大事だ。この催しを企画している高石佳知さんは、本業は歯科医師だが、それのみに止まらず、骨粗鬆症ネットワークを組織し、歯と骨粗鬆症との関係の研究を続けながら、街起こしの情報発信を精力的に行うという意欲的な人だ。私もこうした方々の取り組みに呼応して、政治家による情報発信の大事さを強調すると共に、黒田官兵衛ゆかりの地の宣揚法について持論の一旦を述べた。