ナイター質疑。昨夜の審議が終了したのは午後10時過ぎとなった。自民党が衆院議院運営委員長解任決議案と議長不信任決議案を二本立て続けにだしてきたため、すべての日程が大幅に狂ってしまった。当初は午後3時に予定されていた私の予算委員会第六分科会(農林水産省、環境省)での質問も午後8時へと、5時間も遅れてしまった。


 自民党は、鳩山首相や小沢幹事長の政治資金にまつわる様々な疑惑をめぐる攻防戦のさなか、長崎県知事選や町田市長選などで自民党が推す候補者が当選したこともあり、強気の欠席戦術をとってきた。ただし、いつまでも寝ているわけにもいかず、立ち上がるきっかけを作るために、この二本の決議案を出さざるをえなかったものと見られる。公明党としては、欠席戦術を取る自民党の気分は分かるが、大事な審議をしないというのはやはり国民に対する背徳であるとの観点もあり、同調してこなかったのは周知の通り。この日の二本の決議案にも、前者は賛成したものの、後者に対しては、出席して棄権という態度をとった。


 また、昨夜審議入りしたいわゆる「高校授業料無償化法案」については、子ども手当法案と同様に、選挙目当てのバラマキ的色彩の濃いものだが、案の定というべきか、川端文部科学相の答弁には失望した。公立高校の授業料を無償化し、私立高校の生徒には就学支援金として一定額を支給しようというもの。公明党から質疑に立った西博義氏は高校に進学しない生徒との公平性、高額所得者も含めて一律支援をすることに対する根拠がきわめて薄弱だと指摘するとともに、経済的な格差是正や地域間格差の是正に取り組むべきだと主張した。議場の野党席からはあまりに酷い大臣の棒読み答弁に誠意が全く感じられないとの批難の声があがった。


 この問題、朝鮮学校の除外を鳩山首相が容認する発言をしたことに話題が集まっている。とりあげるメディアもそれに乗る首相も程度が低い。