鳩山首相と野党党首との対決、いわゆるクエスチョンタイムが行われた日に、私は衆議院予算委員会で一般質疑に立った。1時間15分の持ち時間を費やし、いわゆる密約問題と核政策、そして沖縄普天間問題、がん対策などについて政府の考えを質した。


 密約問題とは 1)1960年1月安保条約改定時の核持込みに関する「密約」 2)1960年1月の安保条約改定時の、朝鮮半島有事の際の戦闘作戦行動に関する「密約」 3)1972年の沖縄返還時の有事の際の核持込みに関する「密約」 4)1972年の沖縄返還時の、原状回復補償費の肩代わりに関する「密約」―の四つ。私が力をいれたのは、これら密約を調査するなら、政府が総力をあげるべきだということ。岡田外相の話を聴いていると、政権交代の効用を際立たせるためのスタンドプレーに終わりかねないとの懸念は消えなかった。加えて、核政策を明確にしないままというよりも、就任後5ヶ月も経つのに、未だ議論をしている最中で、確たるものを持つに至っていないということが分かったことは問題だ。


 普天間基地の移設問題については、岡田外相は米国がやがて折れる可能性を示す一方、北沢防衛相は名護市長選挙の結果が僅少差であることの持つ意味は大きいと述べ、基地移転反対派が勝ったというよりも、賛成派も負けなかったとの認識を示したように私には思えた。このあたり、いろいろと受け止め方の違いはあろうが、政府は“小田原評定”を早く終え、決断を下すことが待たれる。


 がん対策にあっては、緩和ケア、がん登録、放射線治療などの進捗状況を確認し、推進を督促する一方、がん教育の重要性を訴えた。さらに小児脳腫瘍の現状を訴え、チーム医療の重要性を強調した。地域別に存在するがん拠点病院に小児脳腫瘍の専門医を集約し、患児をもここに誘う仕組みを作ることを提案した。