先週末の政府4演説を受けての各党代表質問が今日から始まった。この日は、自民党の二人だけ。公明党の質問は明日行われる。今日の本会議が始まる前に開かれた公明党の代議士会では、鳩山首相の献金疑惑やら母親からの「資金提供」、あるいは小沢民主党幹事長の政治資金規正法をめぐる疑惑などについて、一斉に意見の開陳が見られた。特に、民主党が企業団体献金の禁止を主張することで、あたかも政治とカネの問題について意味のある立場をとっているかのように見えるのは、極めておかしいということに意見が集中した。


 中でも、秘書がおかした虚偽記載であっても政治家本人の監督責任が問われるべきだとして、公明党が先の総選挙のマニフェストで、政治家も公民権停止にする法案の提出を約束したことは周知の通り。ところが、一般にはあまりそれが知られていないことはまことに残念であるとの指摘があった。また、毎日新聞の世論調査では、小沢氏の辞任を求める声は圧倒的に強いのに、首相の責任を問う声が少ないことは不思議であり残念だとの声もあった。


 それについては、私は「政権交代に対する期待感が強い事の表れであり、政治とカネの問題だけではなく、マニフェストを軸にした民主党の政策展開の問題点を追及することで、国民の中にある民主党政権への幻想を打ち砕く必要がある」と述べておいた。いくら、政治とカネについて疑惑があっても、政治を変えて欲しいとの要望がそれを上回っている限り、鳩山首相退陣の要求が澎湃とは起こってこないものと見られるからだ。