「無駄を削るという考え方は当然だが、必要な公共事業までむやみに削られることがあってはならない」―11月3日の文化の日は、前日までとは打って変わっての爽やかな晴天のもと、大勢の参加者の前で挨拶をした。


 冒頭の発言は、早朝から行われた姫路市内の某建設会社主催の安全衛生大会のもの。民主党政権による公共事業削減の行方を、建設業界は固唾を飲んで見守っていることから述べた。未だ、総論の段階ではあるものの、「コンクリートから人へ」というキャッチコピーのもと、あちこちで大鉈が振るわれる様相を見せている。この結果「鳩山不況」を招くのでは、といった景気下降が懸念されている。


 その後、自衛隊姫路駐屯地の創立58周年の記念式典に出席。式典の後に行われた懇親会の挨拶では、「この20年の日本の安全保障を振り返って、ある識者が『予測を超えた20年の情景』という小論を発表している。その中で、永い間、侵略か自衛かといった神学論争をしてきた日本の論議が、国際平和協力という概念が持ち込まれた結果、現実的な前進を示したとして大きく評価されている。これは、公明党が政権に入って進めてきたものであり、新しい政権はこうした方向を逆行させないでほしいものだ」と述べた。社民党の入った政権ゆえ、非現実的な安全保障に進むのではないか、と懸念されていることから、こう発言した。


 午後からは、美方郡新温泉町の町議会議員選挙の応援に回った。鳥取県の県境まで赴き、一人一人の方々と意見を交わさせていただいた。衆院選の結果を受けて、これを吹き飛ばす勢いの頼もしい内外の人との様々な出会いがあった。