先週末の日曜日に、赤穂市内での挨拶回りやら国会報告会が予定されていたので、急遽赤穂のかんぽの宿を地元市議とともに、視察することにした。


 兵庫県内には、有馬、淡路と赤穂の三箇所にかんぽの宿がある。有馬は全国でも有数の人気スポットで、黒字の収益をあげているし、赤穂もそれに続く成績をあげているとのこと。長く西播磨に住みながら、かんぽの宿の場所すら知らなかったことの不明を恥じ入らざるを得ない。


 午前11時半前から1時間半ほどの駆け足視察だったが、瀬戸内海を一望でき、まん前に家島群島、西方に小豆島、さらに東方には明石大橋の一部も見えるなど絶景にしばし息を呑む思いがした。関係者の説明を聞いたり、非正規雇用の従業員の方に声を掛けたりしながら、調査を進めた。


 現在、衆議院総務委員会ではしばしば、かんぽの宿にまつわる問題が取り上げられる機会があり、強い興味を抱く。日本郵政がオリックスに対して、かんぽの宿の一括譲渡を決断した経緯など、幾つかの点で疑問が提起されている。鳩山邦夫総務相の指摘を待つまでもなく、不透明な点が多いと私も思う。これまでの国会審議において、ひたすら防戦するだけで、次々とぼろをだし、答弁の修正やら変更をするだけではなく、要求された資料を出さないどころか、平気で誤ったものを出すといったところは目に余る。西川善文社長もしっかりしてほしいと思う。ただ、前任の生田正治氏の頃に一括譲渡の決定をしたことなどもあり、背景はなにかと複雑の様相を呈している。しかも、郵政民営化を小泉首相の参謀として先陣きって進めた竹中平蔵元総務相の反論にも耳を傾ける点は少なからずあるだけに、双方の言い分をしっかりと検証する必要はある。