週末は、加西市、宝塚市、篠山市、丹波市、西宮市と兵庫県内の五つの市を回った。各地域の有力者、古くからの支持者への挨拶回り、街頭演説、語る会など態様は様々だけれども、土日の二日間を終日走り回り、多くの方たちと意見交換をしっかりとさせていただいた。
土曜日に加西市では、古くからの支持者から、政治家や官僚の歳費や報酬が多すぎないか、これだけの不況で、失業者が続々と出ているのに、そのままだというのはおかしいとの指摘を受けた。大阪府知事や前行政改革担当相の名を上げて、公明党からも行政のムダを暴く戦いをする人間がもっと出て欲しいとの訴えだった。立党の原点に照らして、庶民大衆のために、今こそ死ぬときではないのか、との厳しい指摘だった。70歳代半ばを過ぎたこの先輩は、自宅傍の作業場でほそぼそと三方など木製品を作っておられるが、この日は、おがくずだらけで足の踏み場もないところで輪になって、切々と語られるのを、同行の市議と共にお聞きした。
また、日曜日に訪れた篠山市での語る会の会場でも、ある婦人から、同趣旨の叱声を頂いた。「政治家や官僚がこの時代にボーナスを手にするなどとはとんでもない」との怒りを交えての追及であった。
私は、「高給に相応しい仕事をせよ、といったお気持ちだと理解し、しっかり頑張ってまいります」などと述べたが、「そうではない」と十分には理解していただけなかった。
公明党は、国会での代表質問や、マニフェストなどで、国会議員の歳費10%カットを打ち出している。それでは足りないと言われるのだが、あまり押し問答をしても意味がないので、それ以上は論及を差し控えた。これからの世界同時不況の進展のなかで、失業者の増大など実態経済への影響が懸念される。政治家に対するテロリズムや暴動が起こる危険性を指摘する向きも。勿論、こうしたやりとりばかりでなく、明るい希望を語り合う場面もあったことは付言しておきたい。