アメリカ発の金融危機が震源だとすれば、太平洋をこえて日本に大津波が押し寄せてくるのを防がねばならない。古今未曾有の事態には、ありていのことをやっていてはどうにもならない。企業が次々倒産し、町に失業者が溢れ、生保や銀行預金も危ういなどと言った事態が目前にきてからでは遅い。逸る気持ちを抑えながら、国会で各種の要望や陳情を受けた。


 午前中に、運輸業界の現状を革命的に変えたい、との熱い思いを持った大阪の中小企業の経営者たちの要望を受けた。運輸業界の実態がいかに厳しいかは、かねて聞き及んでおり、知っていたつもりだが、改めてその窮状にがく然とした。


 「現状の運賃収受においては、手待ち時間、深夜・早朝割増料金、休日割増料金、車両留置料等の料金を荷主に請求する根拠付けが乏しい」ために、「本来収受すべき料金が収受できていない」。したがって「作業時間・時刻の情報から運賃・料金を算出できる運賃料金メーターの導入が検討」されるべきだということが要望のホシ。荷主との力関係のなかで、常に劣勢を余儀なくされている零細運送業者たちの広範囲な声を聞いて欲しいとの願いは胸うつものがあった。


 中心者が私に示された書状には、毛筆で「今熟す 百万人の基幹物流 運輸変革 喝半世紀」とあった。運輸業界に変革をもたらしたいとの気概に応えねば、と思った。


 午後には、この一行10人足らずの方たちと食事をともにし、国会見学に。その後、赤穂市議会議長たちから、道路整備事業推進の要望を受けたり、「健康的な住環境を推進する議員連盟」の会合にでたりした。