今朝は9時から上郡町で“白旗城まつり”があり、初めて参加した。南北朝時代にこの地で生まれ、一斉風靡した赤松円心則村が築城した白旗城。約440メートルの小高い山の上に城の跡地があり、そのふもとでの祭りは平成3年から毎年この時期に行われている。


 挨拶で、私は、最近の首相や政党のリーダーは、自身の祖父を強調する方が多い。麻生首相の吉田茂、安倍元首相の岸信介、そして鳩山兄弟の鳩山一郎といった具合である。しかし、私に言わせると皆さんせいぜいこの百年以内のご先祖にすぎない。そこへ行くと私など円心にまでさかのぼるわけだから、実に七百年を越える。スケールが違うのです、と大見得をきった。勿論底のみえたジョークなのだが、一度どこかで言ってみたかった。


 二時間ほど、次の予定までゆとりがあったので、白旗山登山に挑戦してみた。五歳の坊やから七十がらみの年配の男女まで、およそ三十人ほどの人達と一緒に、急な山坂、しかも岩道を背広に革靴という普通の出で立ちで。そんな格好なのは私だけ。ちょうど一時間で、頂上にぼぼ近い二の丸跡に到着。目的の本丸跡までは指呼の間であったが、ただちにひとり下山した。帰りは40分。行きよりも帰りの方が足元が滑りそうで危なかった。日頃鍛えている足腰の威力を自ら実感できて、満足であった。“忙中閑あり”でも、“忙中本あり”でもなく、“忙中山あり”のひとときだった。


 午後からは、相生市、たつの市、御津町の三ヶ所で街頭演説。夜は、地元で110余年の伝統を誇る日の本学園の校長、教頭先生と懇談した。