「オネガイシマース」―小学一年生から中学二年生までの約60人ほどの少年たちが一斉に声をあげながら、私に向かって頭を下げた。正真正銘の初体験だ。25日朝、伊丹でのこと。通常の挨拶まわりの中で、T伊丹市議が、ラグビースクールのK校長に会ってほしいということから、こういうことになった。


 子どもたちがラグビーを練習したくとも、適切なグランドがなく、野球やサッカーを愛好する人たちと取り合いになり、この日の場所にしても月に1、2回がやっとという。ぜひ人工芝のラグビー場を阪神地域に作ってほしいという要望だった。当初はそれを聞いて直ぐに帰るつもりだったのに、校長とあれこれ話しているうちに、共通の友人がいることが分かった。同志社大OBのY氏である。この人は知る人ぞ知る日本を代表するラガーだったことがあり、創価大ラグビー部のコーチ。校長は、明治大学OBでかの北島監督に鍛えられた。Y氏とは同期の桜という。奇遇で盛り上がった。その流れから、子どもたちに一言といわれ、引き受けてしまったしだい。


 校長いわく、「国会議員の赤松さんにグランドを作ってもらうためにきてもらった。みんなでお願いしよう」と口火を。その結果、冒頭の場面となった。輝く瞳を前に、いつもにも増して爽やかな気分で、5分ほどあれこれ話した。彼らの願いと期待を裏切ったらかなしい。


 午後には、川西市、猪名川町へ。夕方、阪急川西能勢口駅前で街頭演説を。夜は、お世話になった姫路の支援者のお通夜に。