引き続き、まる一日かけて、諸団体への挨拶回りを行った。神戸市内の医師会館には、医師会や精神科病院協会、民間病院協会などが集中。それぞれ政治連盟や事務方の中心者と懇談した。ここの建物には、先日医師会主催での政党代表によるシンポジウムがあった際に、訪れたばかり。その折りに私の発言で、日本医師会として賛同したはずの後期高齢者医療制度について、県医師会長が反対の意見表明をネット上などでされているのは不可解だと述べたものだ。昨年の参議院選でも民主党候補を兵庫県医師会は推薦するなど、このところギクシャクした関係が与党との間で続いている。背景には、毎年2200億円にのぼる社会保障費の歳出カットなでがある。粘り強い交流で相互理解を進めるしかないと思われる。また、精神科病院協会では、M事務長さんと懇談。躁鬱と精神病との間に横たわる課題や、昨今の痴呆症の増加との関係など、現場からの要望を聴くいい機会となった。最後に、この世界をめぐる参考になる本をあげてほしいと私が頼んだところ、帚木逢生「精神病棟」との回答があった。私もこの本はよんでいたため、しばし読後感で盛り上がったしだい。