早朝8時から一時間、姫路駅南中央口前で、演説をした。通勤、通学者が行き交うなか、福田首相辞任にともなう政局流動化の状況や緊急経済総合対策と公明党の主張を述べた。 終わって、市内を挨拶に回った。
民主党の代表選が無投票で小沢一郎氏の三選となった。この党をめぐっての様々な論評のうち、出色だと現時点で思われるのは二つ。一つは、8日付け朝日新聞「私の視点」での武村正義氏の「『敵失』で政権は取れない」との論考である。「独自の政策でヒットがない」「政権を取ればカネも力も得られる、といわんばかりの姿勢はもはや通用しない」「孤高のリーダー一人では仕事はできない」などと指摘。「自民党とは明確に違う大胆な政策を示せ」と、鋭く本質を突いている。
今ひとつは、月刊誌「リベラルタイム」10月号の特集「民主党政権誕生!」。政治評論家高橋利行氏の「小沢の狙いはあくまで『自民党殲滅』」は興味深い。「衆院選に敗北して政権を失い、虚脱状態に陥った自民党に、崇にかかった新宰相・小沢一郎が、清新な内閣を組織し、実現できるか否かを度外視してでも魅力ある政策を掲げ、ごく近い時期に、再度、衆院解散を断行し、民意を問う挙にでる」と。「この追撃解散は賭けである。うまくいけば、その後四年間は存分に腕を振るうことができる」とも。こういう眉ツバもののシナリオがまことしやかに流れるのも、小沢氏の人柄がなせるわざといえよう。とまれ、要警戒の緊急事態は続く。