臨時国会の開幕を5日後に控えて、各種の始動が本格化してきました。10時からは与党肝炎対策プロジェクトチームの会合が開かれ、今後の取り組みについて協議、午後からは各省庁の予算概算要求の現状の説明を受けました。


 肝炎PTでは、出席者で自由に意見交換をしました。安倍首相から「従来の延長線上ではない」新たな対策を与党PTに預けられた格好になっているため、その方向性について意見が集中。結局、インターフェロン治療について公費助成を国としてもすることにし、その枠をどうするかについて早急に具体的に詰めて行くことで一致しました。これは、今後の予算編成過程での課題となりますが、このPTが積極的にリードしていくことになるものと見られます。


 民主党が肝炎対策推進にむけての法案化を模索しており、近く具体的な構想が公表されるものと思われます。理念をちりばめた基本法ならともかく、与党としては法案化は困難だとの意見と、民主党の案を見据えながら一致を見ることが出来るものについてはすりあわせをすることがあってもいいとの意見なども出されました。


 明後日の9日には仙台地裁で判決が行われることになっており、その結果が注目されます。過去の大阪、福岡、東京、名古屋の4地裁の判決はいずれも国の責任を認める厳しいものだっただけに、すべて出揃う段階で一段と政治決着を求める世論が強くなることが予想されます。このPTの川崎二郎座長としても原告弁護団の皆さんと正式に会われることを提起しておきました。