投票日を含めて、あと5日を残すのみとなった参議院選挙。昨日は神戸市内で県下の全議員が集まって、お互い最後の踏ん張りを誓い合う会合を持った。


 私はその中で、大要次のように語った(実際のものに若干加筆)。


 今回の選挙は、当初は格差をめぐるものになることが予測されていた。野党側は、小泉構造改革が残した負の遺産とでもいうべきものを問う選挙にしようとしていた。これに対し、安倍首相は、「憲法改正」を真っ向からぶつけて、戦後レジュームからの脱却を問う構えだった。民主党内のバラバラ状態を暴露する戦略だったに違いない。


 ところが、社会保険庁の記録問題が浮上してから事態は急変。加えて、行革担当相の事務所費問題に端を発し、農水相の自殺へといたる政治とカネの問題の噴出、さらには厚労相の不謹慎な発言から防衛相の不真面目発言へと続く閣僚の食言や、おかしげな態度などが相次ぐ有様で、一気に逆風吹き荒れる展開となってしまった。本来、公明党には問われる責任など全くないテーマばかり。共に政権を組むゆえの煽りをまともに受けてしまっている。国民の命をはじめ、未来に責任を持つ政治を掲げて地道に政策を訴えてきた公明党にとって、これまでのいかなる選挙にも類例を見ない厳しい選挙となってしまった。


 5選挙区のうち、定数5の東京を除き、定数3の大阪は共産、愛知、埼玉、神奈川は民主との激戦で最後の一議席を争う熾烈な死闘を強いられている。目標の比例区8は現状では到底覚束ないとの見方が一般的だ。13議席を取ったとしても、兵庫として目標の過去最高、47万票が取れなかったら、勝利感は味わえない。そんなことでは残念、無念と言うほかない。残された5日間に死力を尽くしていこう。