22日の日曜日は本来なら、参議院選挙の投票日だったはず。一週間延びたことが吉と出るか凶とでるか、すべてはこれからだ。この延長に付随して、兵庫県三田市での市長選挙も延びた。公明党は、自民党と一緒に副市長だった候補者の推薦を決めた。このため、告示日の事務所開きに出かけ、応援演説を行った。
選挙の性格は違うものの、同じ日が投票日となった二つの選挙の候補者に推薦をだしている公明党だが、参院の方の候補者は、感謝をするどころか、「勝手に公明党がしたこと。応援してもらわずともいい」と、あちこちで演説しているとの報が入ってくる。全く勝手な人だ。郵政民営化問題で叛旗を翻した経緯がある人だけに、推薦にあたって、説明を求めたのだが、どうもそれが気に入らなかったらしい。合わせて、憲法9条についての見解を求めたことも。
私は県内各地でのこれまでの演説会で、この人に問題はあるものの、民主、共産など野党候補に勝たせたくない一心から、支援を訴えてきている。しかし、この日の三田市長選挙の第一声では、市長候補のように公明党推薦を素直に喜び、力を合わせることを誓う人を持ち上げる一方で、参院選候補については「自民党の参院候補はまったく変なおっさんで、こちらが推薦を勝手にしたなどと吹聴している」などと一矢報いる演説をしておいた。この人の性格は熟知しているつもりだが、少しは大人しくしてほしいもの。もっとも憲法9条については、新聞各紙のアンケートにも、「変えない」と答えており、日頃の言動とのニュアンスの違いをみせている。自民党の大勢に逆らおうということなら歓迎したい。