昨夜来の雨も上がり、「ザ祭り屋台in姫路」が姫路城三の丸広場にて、19日朝から行われた。祭り屋台とは、太鼓台とも言われる担ぎ型の囃子屋台のことで、姫路では秋祭りの季節に市内南東部を中心に各地で練り競われる。灘のけんか祭りの名で、世に知られているが、三年前から、本体の祭りとは別に、世界文化遺産姫路城と合体させる形で、初夏のこの時期に、場所を移して行われるようになったもの。一大観光イベントとして、世界にアピールしたいとの石見市長の、あつい思いの表れでもある。姫路生まれの直木賞作家・車谷長吉さんがつい最近『灘の男』という作品を出版したと、新聞広告で見たが、そこで描かれている男たちの競演にひとときの興奮を覚えた。まだまだ全国区的には未知数であるのが残念なので、大いに宣伝していきたい。


 午後3時からは、お隣りの加古川市内で開かれた珍しいシンポジウムに参加した。これは、兵庫県建築設計事務所協会加古川支部が、同協会創立40周年事業の一環として行ったもの。こうした機会に地元の政治家を呼び、きちっとした議論を公開で聞くという催しは意外に少ない。『精気あふれる国への志向』と題してのシンポジウムに、渡海紀三郎衆議院議員(自民党兵庫県連代表)、鴻池祥肇参議院議員(元防災担当大臣)らと一緒に種々のテーマで話したが、なかなか面白かった。


 内容的には、社会保障の課題、教育改革、憲法改正、対中外交、集団的自衛権問題など多岐にわたった。与党だけという気安さもあったが、渡海さんは元さきがけの政務調査会長でならしたことがあるし、鴻池さんは名だたる「垂直思考の政治家」(石原慎太郎都知事)で右派の論客、先の郵政民営化騒ぎでは小泉さんに叛旗を翻した。お二人とも自民党の枠内に収まりきらない人たち。私に関しては自分のことなので、言い辛いがまぁ、公明党の中ではユニークで通っているから、聴いていた人たちは満足されたに違いない。テレビ中継がなかったのが残念だった?