憲法記念日の今日は、朝から忙しい日になった。NHK総合テレビの特集番組にでることになったからだ。9時20分に宿舎を出発して、赤坂プリンスホテルの傍にある中継場所に向った。先日の読売国際シンポジウムの内容は、今日付けの読売新聞に掲載されており、生中継が始まる前に読んだ。私の冒頭発言が“地球平和の視点で”との見出しつきで、かこみで全文掲載されており、気分をよくして、生中継に臨むことができた。(短くまとまっているので、これは多くの人に是非読んで欲しい)


 番組の中では、できるだけキーフレーズを滑り込ませることに腐心した。憲法改正を家の建て替えに見立て、「改憲が新築、護憲が古い家のままなのに比し、“加憲は増築ないし、一部改築”になる」といったり、「安倍首相の戦後レジュームからの脱却は、戦前レジュームへの回帰を連想させるためよくない。ここは、“未来レジュームへの志向”でなければならない」などと述べたことがそうだ。さらに、共産、社民の出席者が繰り返し、憲法改正論議を否定するから、議論をする前に批判するのではなく、憲法9条2項を変えたいとの狙いを持つ自民党と闘って、それを守り勝ち取ることこそ大事だとして、“虎穴に入らずんば虎児を得ず”とはこのことだと強調しておいた。


 放映直後に、年来の友から「未来レジュームは慧眼です。他の指摘もよく切れていました。内容も具体的で良く理解できました。国際貢献など1946年時に想定していなかったことを憲法違反というのは議論を空虚なものにする、という(赤松の)指摘はとても建設的だと感嘆しました」とのメールが届いた。疲れも吹っ飛ぶ思いになった。