お見舞い | 胃のない生活闘病記

胃のない生活闘病記

2011年7月胃がんの宣告。胃全摘出手術。幸い早期ガンではありましたが、安心はできません。5年間転移をしないことを祈りながら、自分の経験が、胃がんを患ってしまった方のためになればと思いブログを書きます。

知り合いの方が入院された。

癌である。

手術はしないそうだ。
しばらくは抗がん剤で効き目をみていく。

手術をしないということは、あまりよくはないのだろう。

入院した病院が私と同じだったので、
お見舞いに行ってきた。

まだ副作用はでていない。

2週間サイクルで効き目を見ていく。
副作用が出ていないということは、
あまり効果がなかったということなのだろうか。

病室の窓からは、大型量販店の屋上駐車場が見える。
ちょうど1年前に
この病室から見える風景を自分が見ていたことを思い出した。

あの時は、道歩く人々を見て心底うらやましいと思った。

車を運転できること。
自販機でジュースを買うこと。
泣きわめく子どもの手を引っ張って歩くこと。

みな幸せなことなのだ。

そして、1年たち、自分が歩いてこの病室に見舞いにきていることも、
幸せなことだと思った。

生きていれば何でもできる。
多少の失敗や間違いなど恐るるに足らない。

最後に、「絶対に治りますから。」
と力強く話して帰ってきた。