闘病記29(術後14日目退院前日) | 胃のない生活闘病記

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2011年7月胃がんの宣告。胃全摘出手術。幸い早期ガンではありましたが、安心はできません。5年間転移をしないことを祈りながら、自分の経験が、胃がんを患ってしまった方のためになればと思いブログを書きます。

いよいよ明日退院。

妻が来て
いらないものを
さっさと持って帰る。
「言っとくけど、
家は蒸し風呂のように
暑いけん。」
だと。

覚悟しておかねば。

その後、友人のお見舞い。
やはり今回も
お菓子をもってきてくれた。

今までもってきていただいても
私は食ベられないので
全て妻がもって帰っていた。

しかし今日は少しくらいならば
大丈夫じゃないかと
心が動く

なになに久留米名菓「素人残月」だと。
饅頭だな。へっへっ

これが見るからにおいしそうじゃないか。
心が揺れる。
一応、水やお茶は自分で勝手に飲んでいいが、
さすがに食べものはだめだろう。

し...しかし、うまそうだ。

誘惑には勝てず、ほんのちょっとだけ食べてみた。






激うま!


こんなおいしいもの
久しぶりに食べた。

も、もう少しと
結局1個全部
食べてしまった。

いや~おいしかった。
何でも好きなものが自由に
食べられた頃では
味わえなかった味の充実感だ。

そうか
明日からは
まだ少しずつとは言え
自分の好きなものが
食べられるのだと
思うと
何だか希望がわいてきた。

さて、帰り支度を
とっととしておこう。