瀬島龍三とは何者?(天皇への電報)⑬ | akm48

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前回、こう書いた。
 

瀬島は重要な電報を自分の独断で数多く握りつぶしてきたのであるが、トンデモナイ電報を握りつぶした可能性があるのだ。

 


何ともショッキングな記事である。
その時間的な経過はこうだ。

メリカがルーズベルトの親書を日本に打電(日本時間7日午前11時)

(正午に日本着)

アメリカのマスコミが、ルーズベルトが天皇に親書を発送したことを公表

駐日大使グルーがアメリカのラジオ放送を通じて親書の件を知る

(約10時間の空白)

グルーが親書の電報を受け取る(午後11時)

東郷外相と会見し天皇との拝謁要求

真珠湾攻撃部隊が発進(午前1時半)

天皇に拝謁しルーズベルトの親書を読み上げる(午前2時半)

 

後に東条英機は、親書があと1、2日早く着いていたなら、
戦争ははじまらなかっただろうと述べている

 

これは2007年11月24日の産経新聞記事である。
「瀬島少佐と配達遅らせた」 日米開戦前
重要なので、全文を載せる。

 

米大統領→天皇あて親電で陸軍通信課員が証言 新史料が見つかる

 

昭和16年の日米開戦で最後通告の手渡しが遅れた原因の一端を示すとみられる史料が、防衛省防衛研究所に保管されていることが分かった。史料は、米・ハワイの真珠湾攻撃成功を目指す旧日本軍が開戦直前、ルーズベルト米大統領から天皇あての親電の伝達を遅らせたことを明確に裏付ける内容で、旧陸軍参謀本部作戦課の瀬島龍三少佐(当時)の関与を示唆した文書が見つかったのは初めて。親電の一時差し止めが最後通告の遅れにつながった可能性を指摘する専門家もおり、通告の遅れをめぐる論議に一石を投じることになりそうだ。

 

史料は、昭和11年8月から20年までの軍関係の動きについて、戦後、防衛庁(現防衛省)が関係者から聴取した「防諜(ぼうちよう)に関する回想聴取録」。

 

それによると、昭和16年12月の開戦前、陸軍参謀本部通信課員だった戸村盛雄少佐(当時)が昭和37年3月、防衛庁の事情聴取に対し、大統領の親電をめぐる経緯について「7日午前11時ごろ、参本(陸軍参謀本部)の廊下で瀬島(少佐)とバッタリ会った」と証言。

 

続けて戸村少佐は「瀬島から『南方軍の船団が飛行機に発見されてこれをおとした』と聞いて、これが開戦の第一発であると思って、瀬島とも一緒に考えて親電を遅らせた」と証言していた。

 

これは、日本の船団がマレー半島沖で英軍の哨戒飛行艇に発見されたため、護衛していた旧日本軍の戦闘機が撃墜した事実を指す。この証言が事実なら、瀬島氏は旧日本軍がすでに、米国と同盟関係にあった英国と開戦したという事実誤認から陸軍の規定に従い、親電の配達を遅らせたことに関与していた可能性がでてくる。当時、参謀本部が海外情報の統制のため、外国からの電報を10~15時間程度遅配するよう決めていたが、大統領親電のような特別重大な電報については例外とする余地があったようだ。

 

大統領親電の内容は日本側に一見、和平を呼びかけながら日本軍の仏印からの全面撤退を要求する強硬な内容だった。

 

学識者の中には、軍部が親電の配達を遅らせている間に外務省本省がこれを解読、翻訳し、最後通告の内容に反映させようとしたため、結果的に最後通告の遅れにつながった・・・・との見方がある。

 

作家の半藤一利氏は「瀬島少佐が戸村少佐と会って親電の扱いを話したのは事実で、結果としてこれが最後通告の遅れにつながったという推論はあり得べき話だ」と語る。その一方で、「瀬島氏に親電を握りつぶす力があったかどうかは材料不足で判然とせず、瀬島氏個人の判断が通告遅れにつながったと断定するのは無理があるのではないか」としている。

 

ちょっと、最初に書いた時間的経過と合わない点がある。
●ルーズベルトの親書を日本に打電(日本時間7日午前11時)正午に日本着とあるが、7日午前11時には瀬島は電文を知っていたとある。
●最初の画像で野村吉三郎大使や来栖特命大使が知ったのはいつか?
瀬島は正式な電文が来る前に野村や来栖から電話などで知らされていたのか?
速報の形で野村や来栖から電報を受けていたのか?
●英国と開戦したという事実誤認したという内容がよくは分からないが、このような緊急な大統領の親電を陸軍の規定に従い配達を遅らせたというのも不思議であるな。
●半藤一利は「瀬島氏に親電を握りつぶす力があったかどうかは材料不足で判然とせず・・・・」と書いているが、電報を最初に見る権限を持っていたのは瀬島であった。
瀬島は、小野寺信の電報を握りつぶしているし、これから書こうとしている幾つかの場面でも重要な電報を握りつぶしている。

 

まあ、ルーズベルトは戦争をしたかったはずで、これは、一つのポーズだとは思っている。
 

しかし、大統領親電のような特別重大な電報について例外とせずに故意に配達を遅らせたとするのは問題であったと思う。

 

このテーマは次回以降も続く。

 

真珠湾攻撃直前にルーズベルト大統領が昭和天皇に宛てた親電を載せておく。
暇と関心のある人は読んで下さい。
英語の得意な人は英文で、得意でない人は翻訳文で読んで下さい。
どちらもイヤな人は次に期待して下さい。

 

12月6日 ローズベルト大統領→天皇陛下宛緊急電信原文
President Roosevelt to Emperor Hirohito of Japan [94], 6 December 1941
________________________________________
[WASHINGTON,] December 6, 1941

Almost a century ago the President of the United States addressed to the Emperor of Japan a message extending an offer of friendship of the people of the United States to the people of Japan. That offer was accepted, and in the long period of unbroken peace and friendship which has followed, our respective nations, through the virtues of their peoples and the wisdom of their rulers have prospered and have substantially helped humanity.

Only in situations of extraordinary importance to our two countries need I address to Your Majesty messages on matters of state. I feel I should now so address you because of the deep and far-reaching emergency which appears to be in formation.

Developments are occurring in the Pacific area which threaten to deprive each of our nations and all humanity of the beneficial influence of the long peace between our two countries. These developments contain tragic possibilities.

The people of the United States, believing in peace and in the right of nations to live and let lives have eagerly watched the conversations between our two Governments during these past months. We have hoped for a termination of the present conflict between Japan and China.

We have hoped that a peace of the Pacific could be consummated in such a way that nationalities of many diverse peoples could exist side by side without fear of invasion; that unbearable burdens of armaments could be lifted for them all; and that all peoples would resume commerce without discrimination against or in favor of any nation.

I am certain that it will be clear to Your Majesty, as it is to me, that in seeking these great objectives both Japan and the United States should agree to eliminate any form of military threat. This seemed essential to the attainment of the high objectives.

More than a year ago Your Majesty’s Government concluded an agreement with the Vichy Government by which five or six thousand Japanese troops were permitted to enter into Northern French Indochina for the protection of Japanese troops which were operating against China further north. And this Spring and Summer the Vichy Government permitted further Japanese military forces to enter into Southern French Indochina for the common defense of French Indochina. I think I am correct in saying that no attack has been made upon Indochina, nor that any has been contemplated.

During the past few weeks it has become clear to the world that Japanese military, naval and air forces have been sent to Southern Indo-China in such large numbers as to create a reasonable doubt on the part of other nations that this continuing concentration in Indochina is not defensive in its character.

Because these continuing concentrations in Indo-China have reached such large proportions and because they extend now to the southeast and the southwest corners of that Peninsula, it is only reasonable that the people of the Philippines, of the hundreds of Islands of the East Indies, of Malaya and of Thailand itself are asking themselves whether these forces of Japan are preparing or intending to make attack in one or more of these many directions.

I am sure that Your Majesty will understand that the fear of all these peoples is a legitimate fear in as much as it involves their peace and their national existence. I am sure that Your Majesty will understand why the people of the United States in such large numbers look askance at the establishment of military, naval and air bases manned and equipped so greatly as to constitute armed forces capable of measures of offense.

It is clear that a continuance of such a situation is unthinkable. None of the peoples whom have spoken of above can sit either indefinitely or permanently on a keg of dynamite.

There is absolutely no thought on the part of the United States of invading Indo-China if every Japanese soldier or sailor were to be withdrawn therefrom.

think that we can obtain the same assurance from the Governments of the East Indies, the Governments of Malaya and. the Government of Thailand. I would even undertake to ask for the same assurance on the part of the Government of China. Thus a withdrawal of the Japanese forces from Indo-China would result in the assurance of peace throughout the whole of the South Pacific area.

I address myself to Your Majesty at this moment in the fervent hope that Your Majesty may, as I am doing, give thought in this definite emergency to ways of dispelling the dark clouds. I am confident that both of us, for the sake of the peoples not only of our own great countries but for the sake of humanity in neighboring territories, have a sacred duty to restore traditional amity and prevent further death and destruction in the world.

FRANKLIN D. ROOSEVELT

 

F・Dルーズベルトアメリカ合衆国大統領から昭和天皇にあてた戦争回避の親電の翻訳

約一世紀前、米国大統領は日本の天皇に親書を送り、日米両国民の友好関係を呼びかけました。この呼びかけが受け入れらて以来、両国の平和と友好関係は長年続きました。それぞれの国民の徳と賢明な両政府のおかげで、両国は繁栄し続け人類平和にも大きく貢献しました。
だが、両国が非常事態に直面していると考えるからこそ、あえて今、陛下に現状認識の必要性を訴えることに駆られています。ことは重大で広範囲に影響を及ぼす緊急事態が刻々と差し迫っていると感じるからです。
両国の長期平和関係は両国に恩恵をもたらすだけでなく、全世界平和や人類繁栄にも貢献できるものですが、今、太平洋地域で起こりつつある緊急事態によって危ぶまれております。この緊急事態は悲惨な結果を引き起こすかもしれません。
米国民は平和を重んじ国民の生きる権限を重視する眼差しで、この数カ月間の日米政府のやり取りを強い関心を持って見守ってきました。米国民は日中間の戦闘が集結することを望んでおりました。また、太平洋地域においても、この地域の国々が他国の侵攻を憂慮することなく隣国同士共存でき、軍備保持という過酷な重圧からも開放され、そして差別措置や優遇措置などの存在しない通商関係が再開される形で同地域に平和がもたらされることを望んでいました。
私にとって明快であるように、陛下にとってももう明快だと確信していますが、これらの命題を成就させるために、日米両国はいかなる軍事的挑発行為を互いに行わないことに同意すべきです。これが命題解決には必須だと感じます。

一年以上前、陛下の政府はヴィシー政権と条約を結びました。北部仏印の北部奥地で中国軍と交戦中の日本軍に援軍を送り込むという名目で日本軍兵士5、6千人を北部仏印に配備するという条約です。だが、今年春と夏にはさらにヴィシー政権は、仏印全体の防衛という名目で日本軍が南部仏印にも軍備を配備することを認めました。
もっかのところ、仏印に戦火は勃発しておらず、そのような計画もないだろうことは間違いないでしょう。だが、周辺国が疑問視するほど大量の日本陸海空軍が南部仏印にも配備されたことで、日本軍の仏印における継続的軍備増強はもはや防衛目的ではないだろうことは、世界にとってこの数週間で明白となっています。日本軍の仏印での継続的な軍備増強は膨大な規模にまで達しており、またインドシナ半島の南東と南西の端から端まで占めているため、フィリピンや西インド諸島、マレーシア、タイの人々が、これら日本軍勢力が各々の国や周辺国への侵攻を虎視眈々と練っているのではないだろうかと憂慮するのもごく当然のことです。これらの国々にとっては国の存亡や平和維持がかかっているため、ごく正当な脅威であることは陛下も理解していることと思います。また、多くの米国人が、膨大な規模の兵士と軍備を配備した陸海空軍基地は、攻撃さえも可能な軍事力だと疑ってかかる理由も陛下は理解できることと思います。この現状が続行するのが許しがたいことは明白です。また、このことに憂慮を示したどの国も、固唾を呑んでいつまでも危険を見守っているわけには行きません。
ですが、もし、全ての日本軍兵士・軍人が仏印から撤退するのなら、米国が仏印を侵略する意思は一切ありません。また、東インド政府とマラヤ政府(マレーシア)、タイ政府からも同様の保証を取り付けることが可能だと考えています。さらには、同様の保証を中国政府から得られるよう中国政府に働きかけることもやぶさかではありません。日本軍の仏印からの撤退は南太平洋全体の平和維持にも繋がるでしょう。
陛下がこの非常事態を勘案し、私が提案するこの「暗雲を払拭する方法」を検討なさることを熱望していることを、この場を借りて力説いたします。超大国である両国の国民のためだけでなく、周辺諸国の平和のためにも、陛下と私は、これまで培ってきた両国の友好関係を復元し、これ以上の惨事や破壊を地球上から阻止する神聖な責務を負っております。

フランクリン・D・ルースベルト

翻訳 S・Fujimoto

 

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笑っちゃうな〜

 

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