トランプ前米大統領の暗殺未遂事件で、
現場のシークレットサービス(大統領警護隊)の警護態勢に対して批判が高まる中、
右派メディアの一部から声が上がっています。
今回の失態は隊員の構成における多様性の導入や女性の採用に原因がある。
警護上の過失が起きたのは、トランプ氏が立っていた選挙集会のステージから
約120~150メートル離れた建物で適切な警備が行われていなかったためだが、
銃撃時にトランプ氏の近くにいた女性隊員や、シークレットサービスのチートル長官
を槍玉に挙げています。
チートル長官はシークレットサービスで二人目の女性長官で、女性隊員の採用に
積極的なことで知られています。
13日、集会で演説中だったトランプ氏に向かって銃弾が発射された直後に、
男女の警護隊員はステージに上がり、身を挺してトランプ氏を守る行動を
取りました。
が、コメンテーターたちは女性隊員らの対応を批判しています。
彼女らは経験不足で体も小さく、状況を処理する能力を持ち合わせていなかった
と主張。
その証拠として、ソーシャルメディア上に女性隊員の能力の低さを示す証拠を
動画で掲載。数百万回視聴されています。
そこには女性隊員の一人が、自身の拳銃をホルスターに収めるのに苦労している
ように見える場面が映っています。
周囲は混乱した状況で、隊員の一群がトランプ氏を車両の中へ誘導。
Matt Walsh
パーソナリティーを務めるマット・ウォルシュ氏はXへ投稿。
女性がシークレットサービスで勤務することに否定的な見解を表明。
「女性はシークレットサービスに一人も入れるべきではない。
最高の人材が配置されるのが当然であって、この仕事での最高の人材は絶対に
女性ではない」
拳銃をホルスターに収める動作について、複数の法執行機関の専門家が通常は急いで
行うものではないと認識。私服を着用した状態であれば、引き金が衣服に引っかから
ないよう注意を払わなくてはならない場面である。
シークレットサービスへの女性隊員の加入は1971年から始まり、
男女問わず全ての隊員は同一の加入基準を満たさなくてはならないが、
体力テストに関しては、女性志望者に対して男性と異なる基準が設定されています。