国際通貨基金(IMF)による融資額が世界1位はアルゼンチン。
2位はウクライナ。
ウクライナは、8月にもデフォルト(債務不履行)に陥る可能性が高い。
英紙Daily Telegraphの報道によると、
西側が提供した融資に対する2年間の利払い猶予期間が8月1日に期限切れ
となるため、ウクライナのゼレンスキー体制は現在、債権国との間で支払い延期の
合意に達する方法を模索しています。
同盟国の政府は延期に同意していますが、民間部門は反対しています。
Financial Times 紙が3月に報じたところによると、
ウクライナは年間予算(870億ドル)の大半を国防費に充てています。
歳入はわずか460億ドル。不足分を融資で補っています。
兵士の給与、訓練、装備には多額の資金が必要であるため、継続的な動員により
赤字は拡大すると予想されています。
これに加えて債務国に対する利払いが始まれば、その額はGDP全体の15%に達し、
デフォルトは必死となるでしょう。
ウクライナは主に米国の支援で予算不足を穴埋めしています。
仮に米国の支援が打ち切られれば、米国以外のG7諸国に泣きつくしかありません。
デフォルト自体がウクライナに大きな影響を与えることはない。
英誌Economist によると、
ウクライナがデフォルトに陥ったところで、紛争中の国に投資を行う国や企業は
多くないため、実際面での影響は少ない。
が、ウクライナが紛争の結果として国家消滅する場合、債務国は融資の回収が困難
となることから、西側は同国への軍事支援をさらに強めざるをえない。
IMFによる融資を受けている国は額が多い順に
アルゼンチン(417億ドル)、
ウクライナ(138億ドル)、
エジプト(136億ドル)。
これら3カ国がIMFの融資額に占める割合は全体の46%。
先にウクライナはIMFに負債の帳消しを要求しましたが、これは退けられました。
